45年越しのカラー化「総天然色ウルトラQ」にカネゴン大喜び
2011年9月6日 13:03

[映画.com ニュース] 日本中に“怪獣ブーム”を巻き起こしたテレビ映画「ウルトラQ」をHDフルカラー化した「総天然色 ウルトラQ」のプレミア試写会が9月5日、都内で行われた。上映前には西條康彦(戸川一平役)、桜井浩子(江戸川由利子役)がトークショーで当時の撮影秘話を披露。人気キャラクターのカネゴンも登場し、客席を沸かせた。
1966年に放送された「ウルトラQ」は、円谷プロダクションが自社企画として初めて製作。アメリカのテレビシリーズ「トワイライト・ゾーン」などをヒントにした1話完結の空想SFドラマで、全28エピソードが放送された。日常で起こる怪事件や怪獣が巻き起こす騒動を、当時最新の特撮技術で描写。平均視聴率32.4%、最高視聴率36.8%を記録する社会現象を巻き起こした。
今回のHDフルカラー化は、レイ・ハリーハウゼンのモノクロ作品をカラー化した実績をもつ米レジェンド3D社との業務提携により実現。“総天然色”をコンセプトに、往年の撮影現場を知る関係者からの証言や、当時の設定資料をもとに約3年の歳月を費やしカラー化に挑んだ。
後に「ウルトラマン」のフジアキコ役で国民的人気を博した桜井は「当時は衣装なんてほとんどなくて、95%は自前だった。色もよーく覚えているし、色の監修っていうと大げさだけど協力させていただいた」。買ったばかりの靴が1回の撮影でボロボロになることもあったといい「(衣装代を)返してくれる? 円谷プロ」と笑いを誘った。西條も45年越しのカラー化に「まさか総天然色で見られるなんて、ゆめゆめ思っていなかった。うれしさ半分、驚き半分ですね」と感慨しきりだ。
この日はファンの間で特に人気が高い第9話「クモ男爵」、第14話「東京氷河期」が上映され、「巨大クモが本当に気持ち悪くて。吐き出す糸もよくできていたし、実物があるとないとでは演技も全然変わってくる」(桜井)、「『東京氷河期』は昭和の景色が見どころ。改めて作ったら大変だよ」(西條)。当時、音声はすべて撮影後にアフレコされたといい、西條が「アフレコは桜井がいちばんうまかった」。すかさず桜井が「アフレコ“は”? アフレコ“も”でしょ」と返し、当時と変わらぬ丁丁発止のやり取りで、往年のファンを喜ばせた。
「総天然色 ウルトラQ」ブルーレイ&DVDボックスIは発売中。ボックスIIが2012年1月27日に発売される。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
KILL 超覚醒
【面白すぎてヤバい映画】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“超刺激作”
提供:松竹
ズートピア2
【質問:すみません、今年の冬、どの映画を観たらいいですか?】答え:私は「ズートピア2」を絶対に観ますね!!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
人生に迷ったとき、この映画が“効く”だろう。すべての瞬間が魂に突き刺さる体験が待っている
提供:ディズニー
ブルーボーイ事件
【日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化】鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
プレデター バッドランド
【ヤバすぎる世界へようこそ】“最弱”ד下半身を失ったアンドロイド”=非常識なまでの“面白さと感動”
提供:ディズニー
てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“胸に響く感動”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ