中尾明慶が見せた役者魂「台本をもらって運命を感じた」
2011年8月26日 12:50

[映画.com ニュース] 犬映画として初の3D作品「犬のおまわりさん てのひらワンコ3D」が、8月27日から全国で公開される。交番勤務の気弱な警官が、捨て犬を預かったことをきっかけに、捨て犬や殺処分問題を通して命の大切さを学ぶ姿を描く。動物を相手に奮闘する主人公を熱演し、映画初主演を果たした中尾明慶に話を聞いた。
主人公・愛沢健は、おっとりとして心優しい半面、自分の意見を主張できない気弱なキャラクタ―だ。しかし殺処分や捨て犬問題に直面し、命に触れることで少しずつ変わっていく。愛沢を演じた中尾は、「成長のカギを握っているのは犬だと思ったんです。僕自身、犬に助けられ、犬が成長させてくれました」と述懐。そして「成長といっても、人として大きくなったとかではないと思うんですよ。子犬を育てることによって、命というものに対して持つ思いが強くなったんです」と真しな眼差(まなざ)しを見せた。
メガホンとった有馬顕監督に対しては、「僕のことを考えてくれて。役者の思いも受け入れてくれるんです」。さらに、「ひとつひとつのシーンで犬との距離感を監督と話しました。ほかにも子どもでも見やすいように取り除いた難しい部分に対して、こういうカットを入れたらいいんじゃないかなど提案しました」と、密にコミュニケーションを取りながら撮影を進めた。「『僕たちの伝えたいことはこれです』と堂々としっかりしている映画は、見る人にもストレートに伝わってくれると思うんです」と持論を展開する。

初主演を務めた今も、「どんな作品も僕と仕事がしたいという人がいるかぎりそれが決め手」と役者魂をにじませる。数ある作品の中でも同作は、捨て犬問題を伝えたいと考えていた中尾にとって「台本をもらって運命を感じた」作品だった。「ずっと何とかしたくて。今の自分では人の命なんて大きなことは言える自信はないけれど、捨て犬問題は自分たちでどうにかできると思うんです」と明かす。「時間が経ったらそれで終わりじゃない。この作品に携わったことで自分ができることは率先して伝えていきたいと思うようになりました。子どもたちが命に対してしっかりとしたものを持ってくれたら」と笑顔で語った。
「犬のおまわりさん てのひらワンコ3D」は、8月27日から全国で公開。
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