島谷ひとみ「赤毛のアン」卒業 「当たり前の幸せを教えてくれた」
2011年8月22日 14:52
[映画.com ニュース] “2万人の鼓動TOURSミュージカル「赤毛のアン」”の東京公演が8月22日、東京・新宿文化センターで行われ、5年連続で主人公アン・シャーリーを演じる歌手の島谷ひとみが、本番前に意気込みを語った。島谷は今年でアン役を“卒業”。「アンが私に日常にある当たり前の幸せを教えてくれた」と万感の面持ちだった。
エステーが1998年から主催するオリジナルミュージカル。今年で14回目を数え、8月14日の札幌公演を皮切りに、同24日の大宮まで全国8都市10公演を行う。島谷は「この5年間は、全国を旅する夏でした。毎年、各地のキャストと会えるのが楽しみだった」。今年は東日本大震災が発生し「仙台空港で、いつも乗っていた電車が使えなくなっていたり、去年とは違う景色を見た」と神妙に語った。宮城県名取市では、被災した住民を招待し「皆さんが盛り上がってくれた。すべてを失った子どもたちが、知り合いから服を借りて、一番のおしゃれをして来てくれたことも。すごくうれしかったし、逆にパワーをもらった」と振り返った。
アン役を卒業した後は「日本の物語もぜひやってみたいですね」。そして「楽しく明るく喜怒哀楽が満載の夏でした。みんなで作り上げるミュージカルなので、これからもアンの物語を伝え続けてください。本当にありがとうございました」と改めて感謝の意を表していた。