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東映が24年ぶりに洋画買い付け・配給 新レーベル発足

2011年8月11日 18:47

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会見に出席した宣伝部相原晃部長、国際部鈴木英夫部長、 営業部菅原史氏(左から)
会見に出席した宣伝部相原晃部長、国際部鈴木英夫部長、 営業部菅原史氏(左から)

[映画.com ニュース] 東映は8月11日、24年ぶりに外国映画の買い付け・配給事業を再開し、新レーベル「東映TRY△NGLE(トライアングル)」の発足を発表した。第1弾として、昨年の韓国で観客動員1位となったウォンビン主演の「アジョシ」を9月17日に、第2弾はジャッキー・チェンの映画出演100作記念となる「1911」を11月5日にそれぞれ公開する。

同社はかつて、ブルース・リー主演の「ドラゴンへの道」(75)、ジャッキーの日本における出世作となった「ドランクモンキー酔拳」(79)、フランソワ・トリュフォー監督の「隣の女」(82)などを配給した実績がある。だが87年、ジャッキー主演の「七福星」を最後に、委託配給は行ってきたものの自社買い付けは控えていた。

今回の再開について、東映国際部の鈴木英夫部長は「東映がますます繁栄し、さらなる充実したラインナップを提供するため」と説明。事業コンセプトとして「縁」「信頼」のふたつを掲げ、「国際部、営業部、宣伝部が三位一体となり、人と人との関係をもって丁寧な取り組みによってプロジェクトを成功させたい」と意欲を見せた。

その縁と信頼の象徴的作品としてラインナップされたのが「アジョシ」と「1911」。「アジョシ」に関しては、日本への配給販売権を持つ韓国のユナイテッド・ピクチャーズと東映国際部のスタッフが長年にわたって築いた信頼関係が契約の決め手となった。

1911」も、昨年6月に鈴木部長らが東映作品の中国マーケット進出交渉のためにジャッキーと会った際に打診された作品。今年2月に正式契約を交わし、鈴木部長は「ジャッキーの日本での礎をつくったのは東映。四半世紀でいろいろな意味で力をつけ戻ってきた感じ」と相好を崩す。同作は10月22日に開幕する第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品となり、ジャッキーらの来日も決まった。

新レーベルのロゴマークは東映の三角マークをベースに、挑戦のTRYと新たな視点を意味するANGLEを組み合わせたイメージ。鈴木部長は「毎月1本は、自信をもって届けられる話題作を配給するのが理想。いずれは海外との共同配給、共同製作も推進していきたい」と将来像を見据えていた。

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