75歳ウッディ・アレン監督、最新作がキャリア最大のヒット作に
2011年7月19日 11:16
[映画.com ニュース] 1966年の監督デビュー作「どうしたの、タイガー・リリー?」以来、ほぼ1年に1本のペースで作品を作り続けてきたウッディ・アレン監督のフィルモグラフィは、40本を超える。一方で、特に北米では興行的な成功にはあまり恵まれなかったが、最新作「Midnight in Paris」の北米興行収入が86年の「ハンナとその姉妹」を超え、自身最大のヒット作となったことがわかった。
「Midnight in Paris」は、パリを訪れたアメリカ人一家をめぐるロマンチックコメディで、オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、マリオン・コティヤールらの出演。仏大統領夫人カーラ・ブルーニの参加も話題になった。作品の評価的にも、今年のカンヌ映画祭でのプレミア以降、絶賛の声が相次いでいた。
米ハリウッド・レポーター誌によれば、同作は5月20日に全米わずか6館での限定公開からスタートしたが、6月10日から拡大公開し、多いときには1000館で上映されていたという。現時点でもまだ700館で公開中で、北米興行収入は4180万ドル(約33億円)を突破。「ハンナとその姉妹」の4010万ドル(約31億7000万円)を抜いて、キャリア45年目にして自身の記録を更新した。なお、北米以外の地域では現在までに3350万ドル(約26億5000万円)の興収を上げている。