坂本美雨、被災地の動物保護に尽力「新しく生まれる命がある」
2011年7月12日 12:23
[映画.com ニュース] ミュージシャンの坂本美雨が7月11日、東京・白金の明治学院大学で行われたドキュメンタリー映画「Peace ピース」のトークショーに参加。坂本はボランティア団体「フリーペッツ」として、友森玲子氏らとともに東日本大震災で被災した動物の保護活動にあたっている。震災発生から4カ月が経過したことを受け、「亡くなっていく命があれば、新しく生まれる命もある。同じ生活がずっと続くと思っていた人たちが、いきなり全部奪われてしまったことを思うと……」と言葉を詰まらせた。
「選挙」(2007)、「精神」(08)で知られる想田和弘監督が、ネコの世界を軸に妻の両親・柏木夫妻や91歳の独居老人・橋本の姿に迫った。同作の撮影のきっかけは、韓国の映画祭から平和、共存を描いた短編をとって欲しいと頼まれたがきっかけだという。想田監督は、「大きいテーマなので戸惑った。何にカメラを向ければいいんだろう。でも、日常を見つめた方が有意義なのではかと思った」と明かした。
橋本老人とは撮影中に3回しか顔を合わせることはなかったと明かしながらも、「かけがえのない出会いだということを実感した。時間のかけがえのなさ、一期一会ということを感じさせられる」と述懐した。また、想田監督は自分の作品を「観察映画」だと表現。「観察をテーマにドキュメンタリーを再発見できないか、再定義できないかと思っている。よく見る、よく聞くということが大事で、目の前の現実を観察しようとすると、意識の中で未来と過去が消える」と明かした。
坂本は、「日本のいたるところでリアルに暮らしている人々の些細な幸せ、日常をありのままに映している」と絶賛。そして「特別だから主人公になったのではなく、私たちにもあのような瞬間がある。直接は知らないけれど、ものすごく知っているちょうな親しみがある」と語った。
「Peace ピース」は、7月16日から全国公開。
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