「MONKEY MAJIK」震災を経て新曲完成「人生と向き合った」
2011年7月8日 15:41

[映画.com ニュース] ロックバンド「MONKEY MAJIK」が、「フレデリック・バック展」とコラボレーションした新曲「木を植えた男」を発表した。カナダ出身のメイナードとブレイズ・プラント兄弟を中心に、tax、DICKが集まり現在の「MONKEY MAJIK」を結成。ツインボーカル、ツインギターという特徴的なバンド構成で人気を博している。宮城・仙台を拠点に活動している同バンドは、3月11日に発生した東日本大震災で被災。震災以降、音楽活動だけでなく、復興のためのボランティア活動などにも精力的に参加する4人が、新曲に込めた思いを語った。
東日本大震災の発生前に、展覧会とのコラボレーションの提案を受け、楽曲制作に取り掛かった。ボーカルとギターを担当するメイナードは「大きな地震で制作を中断して、しばらくは地元の復興といった活動に専念していた時期があったんです。でも、そういう時期にも『木を植えた男』という作品を通して、今生きている自分たちと重なる部分があるっていうことを感じ、バックさんの作品に背中を押されてたどり着いた感じがします」と振り返った。
今回の楽曲制作は、スタジオが被災した中での作業となった。メロディーを引き出すために、ボリュームをオフにして何100回もバックの作品と向き合うことで、インスピレーションを受けたという。中心になって作曲を行ったメイナードは、「バックさんの作品にはエコロジカルなものと、人間は悪いことも素晴らしいことも何でもできてしまうというメッセージが込められている。そういうメッセージのある曲が僕たちに必要だったし、表現することも大事。表現できるようになればいいな」と語った。
作詞を担当したtaxは、「なんとか明日を迎えるっていう状況が毎日のように続いていて、自分自身さらっと流していた部分をもう1度丁寧に見直しました。森を作る『木を植えた男』が、人の一生と重なる部分があると思うんです。この作品にこの時期に出合えてよかった」と真しな表情で語った。そして、「正直、音楽をやっていていんだろうかという気持ちと葛藤(かっとう)があった。でも、少しでも幸せを感じられるんだったら届ける意味がある」と意欲をのぞかせた。
完成した楽曲と向き合ったメンバーは、「未来をドント・ギブアップ、あきらめないで。いい笑顔で、みんな一緒に直しましょう」(ブレイズ)、「完全に心の中が乾ききっている状態だったものが潤って、体全体にしみ渡っていくような、力になるようなものであってほしい」(tax)とアピール。メイナードも、「人生と向き合ったから、これからどんな曲を作ってもつながっていくと思うんです。震災にもずっと向き合わないといけないし。自分の曲で泣いたの初めてじゃないかな。泣きっぱなし」と照れくさそうな表情だった。
「フレデリック・バック展」は7月2日~10月2日、東京・東京現代美術館で開催。
「MONKEY MAJIK」が歌う「木を植えた男」は、音楽配信サイトmu-moなどで着うた、着うたフル、PCデジタル配信が開始されている。
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