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鈴木京香「女性の心のひだを…」 映画「セカンドバージン」に熱い思い

2011年6月29日 08:00

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撮影後に会見に臨んだ鈴木京香(右)と長谷川博己
撮影後に会見に臨んだ鈴木京香(右)と長谷川博己

[映画.com ニュース] 女優の鈴木京香と俳優の長谷川博己が6月28日、都内で行われている映画「セカンドバージン」の撮影現場で会見した。昨年10月にNHKでドラマ化された同名作の映画化だけに、ふたりの息もぴったり。出版業界のらつ腕プロデューサー・中村るいを演じる鈴木は、「今回は女性の心のひだの部分を見せられたら」と強い意欲を胸に撮影に臨んでいる。

映画では、ドラマ版のストーリーと本筋は変わらないが、主人公るいと17歳年下のネット証券会社社長・鈴木行(長谷川)の出会いをはじめ、すべて設定を新たに置き換えながら描く。鈴木は、「あれ? これが『セカンドバージン』? と思うくらい見え方は変わっていると思います。より一層、相手を思う気持ちの強さという部分が強調されています」と説明。長谷川も、「よりディテールにこだわっている。映画版は、1秒たりとも目が離せない内容になっています」と自信のほどをうかがわせた。

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この日、報道陣に公開されたのは、パーティ会場でるいと行が出会うシーン。ふたりが、初対面とは思えないほどに攻撃的な応酬を繰り広げ、互いに強烈な印象を持つに至る重要な場面だ。午前中には千葉の海岸で撮影を行っていたそうで、スタッフの多くは日に焼けて真っ赤。黒崎博監督の演出にも熱が入り、長回しで1カットを撮り切るのに9テイクを要したが、「OK!」の声とともに場内からは盛大な拍手が沸き起こるほど、チームワークは抜群だ。

鈴木は、「るいの働いているときの押しの強さを見せる大事なシーンだったので、気合を入れて臨みました」と満足げ。それでも、「ドラマとセリフが同じところもあるんです。ただ、どれだけドラマと同じものを求められているのか。微妙な違いを演じるのは難しいですね」と明かした。長谷川も、「僕も新たな気持ちで現場に入っています。ドラマのときのことはいっぱいいっぱいで、あまり思い出せないので」と笑みをこぼしながら、同調する。

また、主人公るいのモデルとなったのは、幻冬舎の見城徹社長だといわれている。鈴木は、「いろいろな方が『私がモデルよ』とおっしゃってくださるんです。実際にお話をうかがったのは見城社長でしたが、働く編集者の皆さんが『私だ!』と思ってくれることって、すごくうれしいですね」とニッコリ。そして、今回の役づくりについて「より心理的なものになると思います。心で感じることをリアルに演じないと。強い女性なのに、行さんの前だといつものるいでいられなくなる。そういう心情的な部分を意識しています」と情熱的に語った。

セカンドバージン」は、9月23日から全国で公開。

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