遠藤久美子「五日市物語」で2年ぶりの映画主演
2011年6月15日 11:00

[映画.com ニュース] 女優の遠藤久美子が、東京・あきる野市の市制15周年を記念して製作された映画「五日市物語」に主演することになった。遠藤の映画主演は、「3つの港の物語」(2009)以来約2年ぶりとなる。
同作は、国や都の緊急雇用対策事業を活用し、製作スタッフをハローワークで募った。市民団体の五日市キネマ団が中心となり、一般市民も出演。「風の見える街」の小林仁監督が脚本を兼ね、草村礼子、山崎佳之、布施博、青山愛子らが脇を固める。
テレビ番組向けの情報収集を専門に行う「あつめ屋」勤務の友里(遠藤)は、「平成の大合併」の先駆的役割を果たしたあきる野市の歴史を探る。最初は乗り気ではなかったが、あきる野市の穏やかな土地柄と、旧五日市町で暮らしてきたトシ子おばあちゃんとの出会いを通じ、自分を見つめ直す。

遠藤は、2年ぶりの主演に「あきる野市民がスタッフとなり、ゼロからの挑戦だった人もたくさんいました。しかし、それぞれが常に一生懸命であり、人間としての思いやりや気配りが、最後の最後まで輝きを失わなかったことに感動を覚えました」と振り返った。そして、「スタッフの方々の人柄の良さは画面に映ることはできないけど、ひとりでも多くの人にあきる野市の美しさと、人としての素晴らしさと、いろんなエネルギーをこの映画から感じ取ってもらいたいです」とアピールした。
なお、同作は7月30日に開催される「第27回 あきる野映画祭」のオープニング作品に正式に決定。同市の友好姉妹都市である宮城・栗原市が東日本大震災で被災したことを受け、同映画祭で義援金箱を設置する。
「五日市物語」は、今秋から順次公開。
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