浅丘ルリ子、氷点下11度の雪山での撮影に「カイロ2万5000個使った」
2011年6月6日 14:07
[映画.com ニュース] 天願大介監督、浅丘ルリ子主演の映画「デンデラ」の完成披露試写会が6月6日、東京・丸の内TOEIで行われ、天願監督と浅丘をはじめ倍賞美津子、山本陽子が舞台挨拶に立った。
45年ぶりの大雪に見舞われた山形・庄内の雪山でのロケについて、浅丘は「たくさんの人たちに温かい気持ちをいただいてあまり寒くありませんでしたが、撮影に入った日はマイナス11度で、寒いというより痛かったです」といい、「カイロは2万5000個使いました」と明かし、観客を驚かせた。
同作は70歳をすぎた老人を山に捨てるという古代日本に残る「姥(うば)捨山伝説」が題材の、佐藤友哉の同名小説が原作。村人への復讐心を抱え、過酷な自然状況のなかで集落を築き、生に執着する老女たちの姿を描く。
劇中、浅丘は70歳、倍賞は89歳、山本は85歳という設定。実年齢で演じた浅丘は「昔の70歳と比べて、今の70歳は新参者です。まっすぐに立ち、元気いっぱいです。今の私の顔だけ汚して撮りました」。さらに、「皆さん元気があって、パワーがあってすごかったです。誰かが風邪をひいたり病気になると思っていましたが、誰もひきませんでした」と撮影を振り返った。
天願監督は、姥捨山伝説をテーマに製作した「楢山節考」(深沢七郎原作)でカンヌ映画祭パルムドールを受賞した故今村昌平監督の長男。ロケについて「女の人はすごいなと思います。僕は寒かったです」と本音をのぞかせた。「楢山節考」との関連性については、「続編ということではなく、どちらかというと表と裏という話。あまり楢山を意識せず撮った」という。「すごい人たちがものすごい格好をして……自分で撮っていても客観的にみて面白いと思い、途中から楢山のことは考えなくなりました」と満足げに話した。
「デンデラ」は鑑賞料金1000円での興行が決定しており、6月25日から全国で公開。
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