深田恭子、退場する“豆富小僧”に「ちょっと待って」
2011年4月29日 16:48
[映画.com ニュース] 3Dオリジナル長編アニメ「豆富小僧」が4月29日、全国278スクリーンで封切られた。メイン館の東京・丸の内ピカデリー3では主人公の妖怪・豆富小僧の声を担当した深田恭子をはじめ武田鉄矢、小池徹平、「雨上がり決死隊」の宮迫博之らバラエティーに富んだ声優陣が舞台挨拶を行った。
「全く音のない世界からイメージをつくるのは、本当に難しいなと思いました」と、主役としての声優挑戦を振り返った深田。「豆富ちゃんが大好きなので、初日を楽しみにしていました。少しでも皆さんが癒されたら幸せです」と笑顔で語った。
豆富小僧のお目付け役・達磨を担当した武田は、「(豆富小僧は)愛すべきキャラクターで、こういう妖怪がたくさんいれば日本はもっといい国になる。数百年前の日本人は本当に面白い話を考えた」と持論を展開。すでに中国、台湾、中東など29カ国から配給オファーがきており、「どこに出しても恥ずかしくない妖怪。国際社会でも大活躍してくれる」と太鼓判を押した。
締めの挨拶では深田が再びマイクを取ったが、合わせるかのようにステージの端にいた豆富小僧の着ぐるみが退場し始め、「豆富ちゃん、ちょっと待って」と突っ込みを入れるハプニング!? も。それでも、気を取り直し「豆富ちゃんは、自分にできること、自分にしかできないことを考えながら一生懸命勇気をもって行動します。皆さんも一歩を踏み出すきっかけにして、感想をたくさんの人に伝えてください」とアピールした。
配給のワーナー・ブラザースによれば、当初300スクリーンでの上映を目指していたが、東日本大震災の影響で休業している映画館などがあったため、目標に届かなかったという。ただ、8割近くが3Dでの上映で客単価が高くなることから、関係者は「2ケタはいきたい」と、興収10億円突破を視野に入れていた。