徳山秀典「タナトス」映画化で主演、プロボクサー顔負けの肉体に
2011年4月27日 18:04

[映画.com ニュース] 元WBA世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二が原案を務めるボクシング漫画「タナトス」(小学館)の映画化が決定。ボクシングを通して、未来をつかみ取ろうとする不良少年の青春を描く人間ドラマで、主人公・リクを徳山秀典(「炎神戦隊ゴーオンジャー」「BADBOYS」)が演じる。都内の撮影現場で、竹原と徳山のふたりに話を聞いた。
原作は2007年から「週刊ヤングサンデー」でスタートし、翌年の同誌休刊まで連載された「タナトス~むしけらの拳」。現在までにコミック全8巻、累計発行部数60万部を誇る。暴走族のケンカに加勢して生活費を稼ぐリクは、ある日“超高校級”天才ボクサー・棚夫木と出会い完敗。悔しさのあまり、棚夫木が所属するボクシングジムの門を叩く。ボクシングとの出合いを機に、荒れた生活や父親から虐待を受けた暗い過去と向きあうリクの運命は……。
報道陣に公開された現場では、クライマックスとなる試合のシーンが撮影されており、リング上には鍛え上げられた徳山の姿が。食事は卵の白身と鶏肉のささみだけという過酷なダイエットで、プロボクサー顔負けの肉体を手に入れた。高校3年間、ボクシングに打ち込んだ経験をもち「当時、プロテストを受けようと思ったことも。今回は経験を生かすことができて良かった」。だが、久しぶりのリングに最初は戸惑いもあったといい「ふだんのアクションとはまるで違いますからね。ボクシングはいかにコンパクトに動けるかが重要。一歩間違えると危険なシーンもあるが、竹原さんの思いを受け止め、『やるなら本気』の気持ちで役に臨んだ」と息を切らせながら語った。
そんな徳山に対し、竹原は「さすがプロの俳優。肉体作りも含めて、チャンピオンの素質がある。僕から何かアドバイスする必要もなかった」と太鼓判を押す。自身も荒れた青春時代を送っており、「ボクシングが人生を変えてくれたといっても過言ではない。僕にとってはすべてなんです」。だからこそ、「ボクシング人気が低迷するなか、この映画を通してボクシングの魅力を知ってほしいし、少しでも活気を取り戻すきっかけになれば」と思いは格段だ。
メガホンをとったのは、「ガチバン」「静かなるドン 新章」などを手がけた城定秀夫監督。「ごくせん」第2シリーズで俳優デビューした佐藤祐基がライバル・棚夫木を演じるほか、平愛梨、渋川清彦らが出演する。すでに3月30日、クランクアップしており、現在はポストプロダクション中。また、今回の映画化に際し、ビックコミック誌上での原作コミックの連載再開も予定されているという。
「タナトス」は今秋、公開予定。
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