山下リオ「ほしのふるまち」ロケ経て進路を女優業1本に
2011年3月23日 11:31
[映画.com ニュース] 中村蒼の主演映画「ほしのふるまち」が3月23日、開催中の第3回沖縄国際映画祭・地域発信型プロジェクトの地域発信映画として上映され、山下リオ、児玉絹世、川野浩司監督らが、宜野湾・沖縄コンベンションセンターで舞台挨拶に立った。
地域発信型プロジェクトは今回から始まった企画で、同作は富山県内で撮影された。「ジャストミート」で知られる原秀則の代表作で、「世界で一番優しい“再生”ラブストーリー」として人気を博した。東京の進学校で進級できず、遠縁の親類を頼って富山の高校に転校してきた主人公の堤恒太郎が、地元の少女・渚との出会いを通して自らと向き合い、苦悩しながらも自分が輝ける場所を模索しながら成長する姿を描く。
ヒロインの渚を演じた山下は、人気原作の映画化だけに不安もあったそうだが「新しい渚を見せられるように頑張りました。富山でのオールロケだったので、渚の育った地元の空気を吸えて演じられたのは良かった」とニッコリほほ笑んだ。それでも、撮影当時は高校3年生で進路に悩んでいたといい「大学へ行くのか、女優さん1本でいくのか……。そういった悩みは、渚の気持ちと通ずる部分があった」と述懐。そして「結局、女優さん1本にしました!」と語ると、場内からは温かい拍手が沸き起こった。
川野監督は、「今回の映画のテーマは再生。東北と関東の地震で被災された方々に、ちょっとでも届けばいいなと思っています」と真剣な口調で、客席に訴えた。
「ほしのふるまち」は、4月2日から公開。
第3回沖縄国際映画祭は、27日まで。