林隆三、進駐軍との思い出を述懐
2011年3月10日 16:52

[映画.com ニュース] 西村滋の自伝的小説を映画化した「エクレール・お菓子放浪記」の完成披露試写会が3月10日、都内で行われ、西村をはじめ、吉井一肇(子役)、早織、いしだあゆみ、林隆三、メガホンをとった近藤明男監督が舞台挨拶に立った。
戦争孤児のアキオ(吉井)が、ある刑事からもらった菓子パンの甘味、そして優しい教員が歌う「お菓子と娘」に希望を抱きながら、過酷な戦時中をたくましく生き抜く姿を描く。宮城県を中心とした地方企業14社が共同製作し、同県で撮影。くしくも東京大空襲があったこの日、西村は「今日は私が九死に一生を得た“第2の誕生日”。そんな日に映画がお披露目されることを今、感慨深く受け止めている」と挨拶。「当時を知る人はもちろん、今の若者に物があることに慣れず、感謝しながら生きてほしい」と訴えた。
映画初出演の吉井は、ミュージカルを中心とした舞台で活躍中。「初めての映画で、しかもこんな大切な役をやらせていただくので、最初は緊張した」と述懐。孤児の役づくりをするため、「撮影中はひとりで、宮城県で生活していました」と語り、喝さいを浴びていた。一方、アキオを養子に迎える強欲な女フサノを演じたいしだは「当時は生きるだけで精いっぱいだった時代。私も昭和23年生まれで、身の回りにああいう方はたくさんいたから、イメージしやすかったですね」。強欲な役どころについては、「楽しかったです」と笑顔を見せた。
教員役の早織は、「当時のことはわからないこともありますし、原作を読んで勉強させていただいた」。アキオが身を寄せる旅一座の座長を演じる林は、「子どものころ仙台に住んでいて、進駐軍からお菓子をもらっては母親に怒られていた」と述懐。現在は「みやぎ夢大使」を務めており、「宮城にはかまぼこや、おいしいお菓子などたくさん特産物がございます」とアピールを忘れなかった。同作は4月23日から宮城県で先行上映し、5月21日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。
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