エクレール・お菓子放浪記
劇場公開日:2011年5月21日
解説
昭和17年、孤児院育ちのアキオは金平糖を盗んで捕まってしまうが、担当刑事の遠山がくれた菓子パンの甘味に心癒される。少年感化院に入れられたアキオは、教員の陽子が歌う「お菓子と娘」に希望を抱くが、やがて日本は戦争に突入。大切な人たちを空襲で亡くしてしまう。そんなアキオを支えたのは人々の優しい心と、お菓子のもっている不思議な力だった。作家・西村滋の自伝的作品「お菓子放浪記」を映画化。監督は「ふみ子の海」の近藤明男。
2011年製作/107分/G/日本
配給:マジックアワー、「エクレール・お菓子放浪記」全国配給委員会
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2011年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
映画「エクレール・お菓子放浪記」(近藤明男監督)から。
宮城県石巻市を中心にロケ撮影がされ、
この春、東北地方で先行上映されるはずだった作品。
それが、東日本大震災で、ロケ地だった場所がなくなったり、
エキストラで出演していた人たちも津波で亡くなった話を耳にし、
いてもたってもいられなくなって、自主上映会場に足を運んだ。
あの映画館やあの場所も・・と、石巻市の魅力満載の映画が、
追悼の映画になるなんて、誰もが想像しなかったことだろう。
しかし今、全国で、復興支援としてこの作品の上映会が開催され
わが町でも、実行委員会形式による自主上映会の準備を始めた。
物語では、大切な人を戦争で次々と亡くし、主人公が呟く台詞、
「もう優しい気持ちなんてまっぴらだ」も印象的だったが、
「いい人だって死ぬ、それが戦争だ」と彼に諭す台詞も心に響いた。
今回の3.11大震災の衝撃を「第2の敗戦」と位置づけた人もいる。
そういう意味では、被災者の慰めにはならないと思うが、
「いい人だって死ぬ、それが戦争だ」を読み替えて
「いい人だって死ぬ、それが地震だ、それが津波だ」と残したい。
だからこそ、残された私たちは、毎日を大切に生きなければ
戦争や震災で命を落とした人たちに申し訳ない、と感じる今日この頃。
是非、多くの人に観て欲しい、と思う作品であった。
きっと観るたびに、気持ちが優しくなってくる気がするから。
2011年7月1日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
災後に初めて見た映画
再開に相応しい作品でした
主役の少年の演技とは思えない迫力
媚びない演出
またひとつ珠玉の宝を見つけました
合掌