おすぎとピーコ「ザ・ファイター」で7年ぶりに映画CM共演
2011年3月8日 17:44

[映画.com ニュース] 実在の兄弟ボクサーをモデルにした「ザ・ファイター」のテレビスポットナレーション収録が3月8日、都内のスタジオで行なわれ、映画にちなみ兄弟で活躍する映画評論家のおすぎとファッション評論家のピーコが出席した。
兄弟そろって映画のCM収録に臨むのは、トラの兄弟の物語「トゥー・ブラザーズ」以来、約7年ぶり。それでも、双子の兄弟らしくブランクを感じさせることなく息もぴったりの様子で、宣伝用に渡されたボクシンググローブをつけて“ファイト”するひと幕も見られた。
当初はボクシング映画のCMの仕事と聞いて首をかしげたそうで、「私たちが『ファイター』って、ねえ……。自分がいいと思うことができればいいので、ライバルはあまり意識しない」とピーコ。一方のおすぎも、「誰かに勝とうと思ったことないよね」と同意見。だが映画の内容には感銘を受けたようで、「ボクシング映画というより人間の映画として素晴らしい」と太鼓判を押していた。

2人が特に注目した点は、主人公たちが属するアメリカ低所得者層の家族関係。「兄弟の間に姉が6人もいて、しかも全員ブスで、マネージャーのお母さんも一緒になって弟の稼ぎに寄りかかってくるの! すさまじいのよ!」と得意の辛口トークがさく裂。「日本でもスターのいる家族ではあり得ることかもしれないけど、うちはないよね。うれしいことに、おかまの親戚はみんな逃げるの。すごく楽よ! 親戚付き合いしたくなかったらおかまになることよ!」と持論を展開して笑いを誘った。
「ザ・ファイター」は、実在のボクサー、ミッキー・ウォード(マーク・ウォールバーグ)と彼の異父兄ディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)の葛藤と絆を描いた感動作。先日発表された第83回アカデミー賞で、兄役のベールが助演男優賞を、兄弟の母親役のメリッサ・レオが助演女優賞に輝いた。3月26日から全国で公開。
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