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「わさお」アジア6カ国・地域で公開決定 薬師丸も感無量

2011年3月5日 14:01

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“わさおねぷた”と一緒に写真撮影
“わさおねぷた”と一緒に写真撮影

[映画.com ニュース] “ブサカワ犬”として知られ、青森県鰺ヶ沢に住む長毛種秋田犬・わさおが主演の映画「わさお」が3月5日、全国273スクリーンで封切り。主演の薬師丸ひろ子甲本雅裕鈴木砂羽嶋大輔大沢樹生錦織良成監督らは、東京・銀座の丸の内TOEI1で舞台挨拶に立った。

この日、配給の東映は同作がアジア6カ国・地域(香港、台湾、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、インドネシア)での公開決定を発表した。錦織監督は、「わさおの癒しがアジアの皆さんを巻き込むと思うとうれしい」とニンマリ。薬師丸も、「本当にうれしい」と感無量の面持ちだ。

薬師丸は愛犬家として知られるだけに、かつて飼っていたラブラドールレトリーバーについて触れ「近所では仲裁犬として知られていた。犬同士のケンカにも走って行って止めるほど」。だからこそ、「たかが犬じゃないんです。犬は人の気持ちがわかる。わさおもそうでした。日を追うごとに気持ちを読み取ってくれた」と“相棒”に思いを馳せた。

甲本は、薬師丸と鈴木に挟まれてご満悦の様子で、「とってもうれしい。この映画に出て本当によかった」。獣医役で出演した大沢は、「まったく懐いてくれなかった。お母さん(飼い主の菊谷節子さん)は懐いてくれましたが」と明かし、笑いを誘っていた。錦織監督は続編について聞かれ、「犬の気持ちが大切ですから。わさおがOKだったら進めたい」と話すにとどめた。

同作は、わさおが現在のように人気犬として愛されるようになるまでに何があったのかに迫る。現在の飼い主・菊谷節子さんの元にたどり着くまでに、港をさまよって保健所に連れて行かれそうになったことがあるなど、ひと握りの人しか知らない悲しい記憶を抽出しながら描く。

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