ゆうばり映画祭開幕! 林海象審査委員長も念願成就
2011年2月25日 16:10
同映画祭は1990年に始まり、“映画の街・ゆうばり”が開催する北の名物映画祭として活気をみせていたが、夕張市の財政破綻のため一時開催は休止。しかし「夕張から映画をなくしてはならない」と若い世代が立ちあがり、2008年に復活した。
それから4年目となる今年のテーマは、“YUBARISM~ゆうばリズム”。アディーレ会館(旧夕張市民会館)で行われた開会式では、名誉大会長の藤倉肇夕張市長が「このゆうばり映画祭の復活こそ夕張市の再生の手本にしたい。映画祭を通じて夕張が元気になっている姿を伝えたい」と熱い思いを語った。
同映画祭の特徴のひとつに挙げられるのが、オフシアター・コンペティション部門。00年に山下敦弘監督の「どんてん生活」にグランプリを授与するところから始まり、未知なる可能性を秘めた若手監督の発掘の場であると同時に、若手監督にとっての登竜門的コンペとして高い評価を得ている。
本年度の審査員長を務める林海象監督は、「この20年来、あらゆる映画人からゆうばりは良いと耳にタコができるほど聞かされていたけれど、ようやくこの場所に立つことができました。しっかりとコンペ作品を見て、グランプリを選びたい。そして、次は審査員ではなく自分の作品で呼んでほしい(笑)」と喜びをかみしめていた。会期中に9作品が上映され、林監督をはじめキム・ヨンビン、ナ・ホンジン、片桐はいり、ティム・リーグら審査員によって、最終日にグランプリが決定する。この日は、オープニング作品に選ばれたウォルト・ディズニーの「塔の上のラプンツェル」が上映された。
また、夕刻からはメイン会場のアディーレ会館前に「Candle JUNE “CANDLE DECOLATION in ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011”supporter by スカパー!」と銘打たれた“歓迎”イベントを開催。
キャンドルアーティスト・Candle JUNE氏が手掛けたキャンドルがきらびやかに灯り、訪れた人々を温かく出迎えた。映画祭初参加となるそうで、「熱い思いで開催されるこの映画祭の始まりの夜に、キャンドルを灯すことができて光栄です」とコメントを寄せた。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2011は、2月28日まで開催。
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