相武紗季&芦田愛菜「唐山大地震」声優で初“競演”
2011年1月29日 08:01
実写映画の吹き替えは今回が初挑戦となる2人は、芦田が幼少時代の、相武が成長してからのファン・ドンに扮する。芦田が担当するパートは、地震でがれきの下敷きになり母親に見捨てられるが、死体置き場で奇跡的に息を吹き返すという壮絶な場面が最大の見どころ。相武は、家族と離れ離れになりながら養父母の愛で立ち直り、心に深いやみを背負いながらも前向きに成長する姿を情感たっぷりに演じる。
2人は、ともに兵庫出身で同郷の“先輩・後輩”という間柄だ。相武は9歳のとき、阪神・淡路大震災を経験しているだけに、この役への思い入れはひとしおで「バラバラになったある家族を通して、“本当に大切なもの”を知ることができました」。そして、「私も大震災を経験したので共感できる部分が多く、自然災害がどれほど人の人生に影響を及ぼすのか、映画を見て感じることができると思います。この感動を多くの人たちに伝えられるように頑張ります」と並々ならぬ意欲をうかがわせた。
一方、芦田は自ら演じた少女について「家族と離ればなれになってしまい、とても悲しい思いをしましたが、強く前を向いて乗り越えていく姿が素敵な女の子。私もあんな風になりたいなと思いました」と話す。配給の松竹によれば、非常に高度な演技力が問われる主人公の幼少期だけに「芦田さんにしか演じられない」と起用が即決したという。
フォン・シャオガン監督がメガホンをとった同作は、“催涙弾映画”と呼ばれ国内観客動員2000万人、累計興行収入80億5000万円を記録。20世紀最大の震災といわれ、23秒の地震で未曾有(みぞう)の被害を出した唐山大地震を舞台に、ある家族の運命ときずなを描く。また、ファン・ドンの大学時代の恋人には、「仮面ライダーディケイド」の海東大樹役で人気の戸谷公人が抜てきされた。
「唐山大地震」は、3月26日から全国で公開。