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吉川晃司が直球で正義を投げる ハードボイルドな「仮面ライダー」

2010年12月17日 16:04

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若手俳優に負けないキレのいいアクションを披露
若手俳優に負けないキレのいいアクションを披露

[映画.com ニュース] 劇場版シリーズ最新作「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat. スカル MOVIE大戦CORE(コア)」が、12月18日から公開される。歌手・吉川晃司は、探偵・鳴海荘吉/仮面ライダースカルとして再登場。初のドーパント事件が起こったころの風都を舞台に、荘吉がなぜスカルになったのか、そのナゾが明らかになる。

吉川は、2006年の「劇場版 仮面ライダーカブト/GOD SPEED LOVE」(水嶋ヒロ主演)で主題歌を手がけ、昨年の「仮面ライダー×仮面ライダー/W&ディケイドMOVIE大戦2010」でライダーデビュー。最新作では再び、真っ白なスーツ姿とスカルコスチュームを披露した。

「主題歌を書かせていただいたときに、作品をしっかり見直したんです。そうしたら昔と比べてすいぶん進化していると同時に、正義というものが脚本にきっちりと描かれていることに改めて気づきました。まさか、自分がライダーを演じることになるとは想像もしていなかったから、オファーをいただいたときは“40半ばで変身していいの?”って。こんなうれしいことはないと思いましたね」

荘吉のセリフには、吉川のあこがれである作家レイモンド・チャンドラー著「大いなる眠り」の探偵フィリップ・マーロウが語る“撃っていいのは撃たれる覚悟があるヤツだけだ”といった名言が引用されている。作家の北方謙三とも交流がある吉川は、「『仮面ライダー』はハードボイルドだ」と語る。

「僕の役は“こんなにキメていいんですか?”っていうくらいキザだけど、すごく気持ちがいいんですよ。今の時代、正論を主張することが滑けいに感じられる風潮があるなか、照れずに明確なメッセージを込めた作品には意義があると思うし、ストレートだけ投げて三振をとりにいくピッチャーみたいな力強さ、すがすがしさがありますよね」

共演した桐山漣菅田将暉といった若手俳優たちにも、大いに刺激を受けた様子。アクションの奥深い魅力に触れることができたという。

「彼らは20代ですからね。おそろしい持久力です。ぴょんぴょん跳ねまくって“キミたちはバッタか!?”と。動きが軽やかで美しくて、僕もなんとか吸収しようと質問攻めにしましたよ。彼らには本当に助けられました」

近年は俳優としてさまざまなジャンルの作品に出演しているほか、バラエティ番組で無人島生活を経験するなど、活躍の場を多岐に広げている。

「本業はあくまでも歌手ですが、ただ楽器や音符とにらみ合っていても、新しいモノは生まれません。未知の分野に飛び込むことで、思いがけないヒントを得ることがあるんです。来年公開(1月29日)される木村祐一監督の『ワラライフ!!』という映画には、バカボンのパパみたいな下着に腹巻姿で出ています。これがまた楽しくてね。僕は賢明に生きるタイプじゃないし、失敗して恥をかいたり、人から揶揄されても構わない。驚いたり笑ったり泣いたりしながら、常に自分のなかに新しい何かを見つけたいと思っています」

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