堺雅人「武士の家計簿」見どころは“食卓”
2010年10月29日 06:34
同作は、第2回新潮ドキュメント賞を受賞した磯田道史の歴史教養書「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」が原作。藩の財政悪化で倹約生活を余儀なくされながらも、誠実に生きる夫と献身的に家庭を切り盛りする妻の姿を描く。
堺は、時代劇特有の殺陣のシーンがない同作について「普通の武士の暮らしを描いた映画なので、威勢が良かったりもせず、あまり仰々しくならないように演じた」と振り返った。そして、見どころについては「家族の食卓のシーン」と即答。「どの時代にも共通する家族の営みが描かれているのでは。今の我々も、彼らと同じなんだと認識をもつことが時代劇の楽しみ方かもしれない」と持論を展開した。
メガホンをとった森田監督は、「人間が困ったときや、苦しいときに出るのがその人の品性だと思う」と真しな受け答え。中村は、「この映画は人間のがけっぷちの映画。お金があるときも、がけっぷちのときも、変わらずに食卓を囲んでいるので」と訴えた。
「武士の家計簿」は、12月4日から全国で公開。