スペイン俳優、小学生相手に撮入当初は頭痛
2010年10月25日 16:33
[映画.com ニュース] スペイン出身のイバン・ノエル監督作「小学校!」が10月25日、東京・六本木ヒルズで開催中の第23回東京国際映画祭のコンペティションでワールドプレミア上映され、俳優・プロデューサー・共同脚本のフランシスコ・アルフォンシン、プロデューサーのダン・ウネケンがティーチインに出席した。
同作は、新任の美術教師ホセの目を通して、絵画に気持ちを開放していく小学生の姿を映し出した意欲作。脚本家、音楽家、現役の教師と多彩な顔をもつノエル監督自身が経験したことをベースに、ドキュメンタリータッチで描いたハートフルドラマだ。
主演のアルフォンシンは、ノエル監督の全作品に主演と共同脚本で参加している盟友。2人にとって同作が3作目の映画となる。ティーチインに参加できなかったノエル監督に代わり、アルフォンシンは「僕らは子どもたちの一瞬一瞬を映画にしたいと思ったんだ。この映画に出ているのは監督が実際に教えた生徒たち。撮影の前の年に起きたことを再現するため、子どもたちは即興で前の年の自分たちを演じているんだ」と熱っぽく説明した。
俳優ではない子どもたちを相手にする難しさについて、「大変なことだらけだったよ。最初のころは毎日家に帰ると頭が痛かったからね」と苦笑いし、「僕にも子どもがいるけれど、今回は父親としてではなく先生として接さなければならなくて。監督から何度もダメ出しをもらったよ」と苦労話を明かした。また、劇中に登場する、子どもたちが実際に書いた絵画を観客に披露すると、場内からは感動のため息がもれた。
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