大沢たかお“雪”舞うなか感激の「桜田門外ノ変」初日
2010年10月16日 13:17
[映画.com ニュース] 大沢たかお主演最新作「桜田門外ノ変」が10月16日、全国302スクリーンで公開。大沢をはじめ、共演の長谷川京子、加藤清史郎、渡辺裕之、伊武雅刀、北大路欣也、佐藤純彌監督らは、東京・銀座の丸の内TOEI1で舞台挨拶に立った。
吉村昭の小説を壮大なスケールで映画化した同作は、攘夷派の水戸藩と薩摩藩の浪士が、開国をおし進めていた徳川幕府の大老・井伊直弼を暗殺した歴史的大事件「桜田門外ノ変」の全ぼうに迫り、事件にかかわった人々の思いを描く。
この日は、雪に見立てて泡立てた石けん水を場内に降らせ、事件の起こった安政7年3月3日を再現。大沢は、拍手喝さいで出迎えられ「いち映画人として参加できたことに感謝したい。彼らの死が豊かだったのか、無念だったのかは我々のこれからの生き方次第だと思う。俳優という職業に対する価値観が変わる作品になった」と感無量の面持ちだ。
茨城出身の渡辺は、「水戸出身の自分にとっては、思い出に残る作品となった。県民がお金を出し合ってつくった映画。150年前、それが正義だと信じて死んでいった水戸藩士が、現代によみがえることができた」と話し、深々と頭を下げた。一度は監督オファーを固辞しようとしたという佐藤監督は、「映画についての思いは俳優さんたちが語ってくれた。とにかく、ひとりでも多くの方々に見ていただきたい」と謙虚なまなざしでアピールした。