AKIRA、「半次郎」撮影をふんどしで乗り切った
2010年9月29日 20:19
[映画.com ニュース] 幕末維新を駆け抜けた薩摩藩士・中村半次郎の半生を映画化した「半次郎」の試写会が9月29日、都内で行われ、主演の榎木孝明、人気グループ「EXILE」のAKIRA、白石美帆、五十嵐匠監督が舞台挨拶に立った。
同作は、幕末の動乱期に西郷隆盛らとともに腐敗した新政府に反旗を翻した剣豪・半次郎の波乱に満ちた生涯を描く。9月18日に九州で先行公開され、スマッシュヒットを記録中。五十嵐監督は、「(坂本)龍馬のように光を当てられた人物ではなく、陰ながら色々なものを背負って生をまっとうした男たちを描きたかった」と挨拶した。
企画・主演を務めた鹿児島県出身の榎木は、「半次郎はずっとあこがれていた人物で、我ながら大胆なことをやったと思う。日本人の格好いい生きざまを見てほしい」とPR。半次郎の盟友・弥一郎に扮したAKIRAは、「榎木さんの熱い思いに心打たれ、魂をこめて演じた。実在の人物を演じるのはすごくプレッシャーあって悩んだけど、演じるというよりは精一杯生き抜くという気持ちで臨んだ。僕の人生にものすごい影響を与えてくれた作品」と述懐した。
また、榎木は時代劇初挑戦にして見事な殺陣を見せたAKIRAを「長いこと殺陣をやっているけど、初めて人の立ち回りを見て鳥肌が立った」と大絶賛。そんなAKIRAは撮影中に榎木からふんどしをもらったそうで、「奥さまがふんどしを作ってくれた。昔の人たち同様、撮影もふんどしで乗りきった」と明かした。すると紅一点の白石は、「私も着物の中は裸でと思ったのですが…」と笑わせ、榎木とAKIRAを驚かせていた。
最後に主題歌を担当する平原綾香がサプライズゲストとして登場。ノルウェーの作曲家E・グリーグの楽曲を日本語でカバーした「ソルヴェイグの歌」を披露し、会場を盛り上げた。
「半次郎」は、10月9日より全国で公開。