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元AV女優・しじみ、映画「名前のない女たち」でアドバイザー

2010年8月20日 16:07

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城定作品に欠かせないバイプレイヤー のひとりとなった、しじみ
城定作品に欠かせないバイプレイヤー のひとりとなった、しじみ

[映画.com ニュース] 元AV女優のしじみが、AV女優たちの性と生を題材にしたインタビューを軸に構成したノンフィクション本の映画化「名前のない女たち」(佐藤寿保監督)で、宣伝アドバイザーを務めていることが分かった。

しじみは2004~08年、持田茜の名前でNG事項がない女優として200本近くのアダルトビデオに出演した。09年からは、故郷・島根の名産にちなんで現在の芸名に改名。現在は、Vシネマやピンク映画を中心に活動し、西村喜廣監督作「ヘルドライバー」や友松直之監督作「ポルターガイスト」などに出演している。

完成した作品を試写で見たしじみは、上映早々から涙が止まらなかったという。その理由を、「AVに対する思い入れが強すぎるから。あとは、完全にノンフィクションとして、ひとりの友人AV女優から話を聞かされている感覚で見てしまったからだと思う」と分析する。

AVを引退して約2年が経つそうで、「そろそろ客観的に私の4年間は何だったのか。何を得て何を失ったのか。今こそその答えが見つかるかもしれない! そんな期待をもって見ていた」と述懐。それでも、「私はズルをして答えを得ようとしたけれど、答えはもらえなかった。でも、ルルちゃん(安井紀絵扮する主人公)は『全部本当のアンタでしょ!』と言ってくれた。それを聞いて、『私はこれからも一生、“名前のない女”なんだな』という軽い絶望と、でも続いていくんだ! という小さな希望をもらいました」と語った。

AV業界は市場規模1000億円、年間2万タイトルが生み出されているといわれ、働く女優は推定で年間3~4万人。名前の知られた単体女優はごくわずかで、それ以外の大半を性の対象として過激な仕事をこなす企画女優が占める。同作は、過酷な世界で生きる女優たちの姿を通して、都会のなかで漂流する現代女性に生きることの意味を問う。

名前のない女たち」は、9月4日から公開。

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