野沢直子が小説家デビュー 目標100万部、印税は子どもの学費に

2010年8月12日 21:39


小説家として本格的に活動
小説家として本格的に活動

[映画.com ニュース] タレントの野沢直子が純文学作品「アップリケ」を出版することになり8月12日、東京・ジュンク堂書店新宿店でトークショー&サイン会を行った。

野沢は1991年、当時28歳で出演していたレギュラー番組をすべて降板し、渡米。アメリカ人と結婚し、現在は一男二女を育てるかたわら、夏休みになると日本に“出稼ぎ”する形でタレント活動を行っている。同著は、バブル世代の両親をもつ繊細な少年・文化のさまよえる青春を通し、社会や家族にうまく適応できない子どもたちの成長を描く。

野沢は、出来立ての本を手に「感動ですね。ウルっときています。4人目の子どもが生まれた感じ」と感慨深げ。もともと読書好きだったというが、「今までバンド活動をしたり、ショートフィルムを撮ったりしてきたが、本って究極の芸術。書くのはハードル高すぎ!」。それでもデビュー作を書き終えた今は、「先生ですね、ぶっちゃけ。先生以外の何者でもない」とノリノリ。すでに第2作を「頼まれてもいないのに書いている」そうで、「これからは本格的に先生を目指したい」と展望を語った。ちなみに、野沢の祖父は戦前文壇で活躍した陸直次郎。野沢本人は面識がなく、「昭和初期にまあまあ売れた小説家だったらしいんですよ」とあっけらかんと明かした。

田村裕(麒麟)の「ホームレス中学生」をはじめ、吉本興業所属のお笑い芸人がベストセラーを連発するなか、野沢も「ぶっちゃけ、印税は考えている。当たれば、出稼ぎしなくてよくなるかも」と色気のぞかせた。目標は100万部と大きく出たが、印税の使い道は「子どもの学費。それにローンにもあてたい」と現実的。デビュー作については「日本は周囲と価値観が違うと肩身が狭い。でもアメリカに行って、いろんな価値観があっていいんだと知った。この本を読んで、価値観が違っても“私らしさ”を出していいんだと知ってほしい」と真剣に語った。

「アップリケ」(ヨシモトブックス刊)は8月18日発売。

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