浅野忠信、堀北真希ら、赤塚不二夫さん命日に「シェー」
2010年8月2日 14:03

[映画.com ニュース] 浅野忠信が“ギャグ漫画の王様”と呼ばれた故赤塚不二夫さんを演じる「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」の製作会見が8月2日、東京・大泉の東映東京撮影所で行われ、浅野をはじめ、堀北真希、阿部力、いしだあゆみ、原作者の武居俊樹、初メガホンとなる佐藤英明監督が出席した。
小学館に36年間勤務し200人以上の漫画家を世に送り出してきた編集者・武居氏の著書「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」を映画化。赤塚さんとの出会いから名作「レッツラ・ゴン」を生み出す過程を描く。今回は武居氏の役を女性に置き換え、堀北が赤塚さんの担当編集者として成長していく武田初美役を演じた。
主演の浅野は「前回、東映さんで出演した『劒岳』はまじめな役柄でしたが、今回は大好きな赤塚さんの役。撮影も終盤で、今は羞恥心もなくなりました。この3日くらい全裸ですし(笑)、とにかく楽しんでいます」と満面の笑み。もともと赤塚さんの大ファンで、「漫画が好きなのはもちろん、お顔からにじみ出てくるものが好き。(赤塚さんへの)強い気持ちが届いたのかなって図々しく思っています」。また、撮影中は毎朝「今日はもっと面白いことができますように」と赤塚さんにお祈りしていると明かした。
新人編集者を体当たりで演じる堀北は、劇中衣装の学ラン姿で会見に臨んだ。学ラン姿で新宿・歌舞伎町を走り抜けるシーンを含め、「最初は抵抗もあって、バカになりきれなかった。でも今は、バカになる気持ち良さを知ってしまった(笑)。毎日、よく叫び、よく走ってます」。そして、「ぜひご本人とお会いしたかった」と故人を偲んだ。
いしだは青春時代、新宿ゴールデン街で赤塚さんと何度か会ったことがあるそうで「いつも先生の周りにはたくさんの人がいた。甘えん坊なところもあったかな」と述懐。浅野の大ファンでもあるといい、「本当にいい仕事させていただきました。どんな作品になるか楽しみ」とニッコリ。また、少女漫画誌の編集者を演じる阿部は、これから始まる撮影に意欲を燃やしていた。
武居氏は、赤塚さんとは入社以来の付き合いで、数々のヒット作を生み出したほか、「レッツラゴン」では“武居記者”として漫画に登場するほど親交を深めてきた間柄。原作本は「赤塚先生へのラブレターのつもりで書いた」と語り、撮影現場の雰囲気に「実に懐かしい」と感慨深げ。佐藤監督は「最高のスタッフ、望んでいたキャストがそろって、うれしい限り。とても感謝していますし、面白い作品になる手応えを感じている」と自信をのぞかせた。この日は2008年8月2日にその生涯を閉じた赤塚さんの三回忌。会見の最後には、登壇者全員が「シェー」ポーズを披露した。
「これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫」は2011年ゴールデンウィークに全国で公開。
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