渡辺大、「ロストクライム」警察監修・飯田裕久さんの急死をしのぶ
2010年7月10日 15:07
[映画.com ニュース] 渡辺大主演の「ロストクライム 閃光」の大ヒット御礼舞台挨拶が7月10日、東京・有楽町スバル座で行われ、渡辺をはじめ奥田瑛二、伊藤俊也監督が出席した。
若手刑事・片桐を演じた主演の渡辺は、「いつもだと舞台挨拶は初日まで。その後は映画館にお客として観見に行くことが多いんですが、公開2週目を迎えてもこうして舞台挨拶に立てることがうれしい」と喜んだ。
片桐の相棒・滝口役の奥田は、緊張に襲われる日々だったと告白。「毎回そうなんですが、クランクインの10日前から(緊張で)イライラが募って、家族ははれものを扱う感じで僕に接するんです。そうやって迎えた初日の最初のシーンがラーメン屋のシーンでした」と振り返った。そして、「渡辺くんがどういう芝居をするのかと探っていたけれど、とてもいい球を投げてくるので、いい映画になると思った」と、撮影秘話を明かした。
一方の渡辺は、「僕も初日は緊張しました。でも、心配だったのはラーメンを何杯食べるんだろう? ということでした(笑)。ちなみに使われたシーンは3杯目のラーメンです。おいしいラーメン屋さんで良かった」と大先輩との共演を懐かしんだ。
同作は、戦後最大のみ解決事件「三億円事件」の真実に迫った衝撃作だ。事件を再現するにあたり、強力な助っ人となったのが、元警視庁刑事で同作の警察監修をつとめた飯田裕久さん。しかし、公開初日前日の7月2日に脳出血で死去。享年46歳だった。この日、3人は腕に喪章を付け、「これからも一緒に仕事がしたかった」と早すぎる死をしのんだ。