観客へ手を広げてウェルカム!「宇宙ショーへようこそ」舛成孝二監督
2010年6月25日 16:46

[映画.com ニュース] 第60回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に出品され、すでに世界で注目を集めている「宇宙ショーへようこそ」が6月26日から公開。舛成孝二監督に話を聞いた。
同作は、自然豊かな田舎町に暮らす小学生5人が、地球から2100万光年離れた星からやってきた、犬そっくりの宇宙人ポチと出会ったことから、月や宇宙を舞台に冒険を繰り広げる姿を描く。
舛成監督は、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した「かみちゅ!」など、TVシリーズやOVAで活躍。今回が初の劇場作品で、「とりあえず完成して良かった。こんなに大変だとは思わなかったですね」と足かけ4年にわたった製作期間を振り返る。「画面の作り込みも情報量も、圧倒的にこだわり方が違う。今までの理屈でOKとしていたところがOKにできないということが大変でした。それに、映画は2時間で話を完結させなければいけない。僕も脚本家もプロデューサーも、みんな劇場作品は初めてだったのでやみくもにやって、その結果(上映時間が136分になり、2時間には)収まりませんでしたね(笑)」と苦労話を明かした。
同作の大きな特徴は、オリジナル作品であるということ。「どうやって知ってもらい、どうやって見てもらうかが難しい」とオリジナル作品ならではの悩みとも格闘。「でも、オリジナルだと頑張ってくれている人たちの顔がより見えるんです。これだけ宣伝の方々と顔を突き合わせたのも初めてですし。それに、作っていて面白いのは、やっぱりオリジナル。自分たちで納得できるストーリー、フィルムにもっていくことができるし、自分の作家性みたいなものをどう出していくかという挑戦にしても、オリジナルのほうが圧倒的に出せる」と話す。
初の劇場作品で、オリジナル作品という高いハードルに挑み「見た人それぞれが面白いところ、感動したところが違うんです。実際、どれが正しくて間違いという作り方はしていません。感じたままのことを言ってもらいたい。まずは見て、そして会話をしてもらいたい」。この“見てもらいたい”という思いはタイトルにも表れている。当初は「ザ☆宇宙ショー」と名付けられていたが、「タイトルを変えようと言った人の理屈がすごくよく分かったので、ベルリンに出す直前に変えました。劇場で見にきてくれる人に向けて手を広げた、ウェルカムなものにしたいということで、『宇宙ショーへようこそ』なんです」
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)