松田翔太、日本映画の未来を考える大学生に衝撃
2010年6月12日 13:10
[映画.com ニュース] 松田翔太の主演最新作「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」が6月12日、全国23スクリーンで封切られ、松田と共演の高良健吾、安藤サクラ、新井浩文、大森立嗣監督が東京・新宿ピカデリーで舞台挨拶を行った。
孤児院で兄弟のように育ち、低賃金でひたすら壁を壊す重労働を強いられるケンタ(松田)とジュン(高良)が、日常の閉そく感を打ち破り、ケンタの兄が暮らす北を目指して旅に出る青春ロードムービー。
松田は、「ケンタが何をしたとか単純な話ではなく、3人が旅した熱い思いを感じてもらえれば」とアピール。高良も、「とても思い入れが強い作品。これがあったからこそ、いろんな場所(作品)へ飛べるようになった」と胸を張った。そんなふたりの姿に、安藤は「うらやましいほどの信頼感で結ばれている」とせん望のまなざしをおくった。
この日は、青山学院大学総合文化政策学部の学生10数人が登場。6月9日に、同大学で行った学生試写会にサプライズで出席した松田と高良へのお礼として、若者たちの思いが書きつづられた応援フラッグを手渡した。
松田は、「僕らとまったく同じ感覚で、映画の未来を考えてくれていることが衝撃的だった。学校っていいなとうらやましく思えた」。高良も「全員が大人に見えた。皆さんのエネルギーがすごいから、疲れちゃった(笑)」と述懐。メガホンをとった大森監督は、「ハードな部分もあるが、嫌がらずに役者たちを見守ってほしい」と訴えていた。