アントニオ猪木の独壇場に、辻仁成監督は置いてきぼり
2010年5月31日 20:29
元覆面プロレスラーの孤独な男・大魔神(猪木)と親の愛を知らずに育った少年・タクロウのひと夏の心の交流を描く物語。猪木は、映画の出演経験はあるものの初主演という“大勝負”に挑んだ撮影を振り返ると「初めてのことだから期待に応えられるかな? と思ってね。感情を出さないといけなかったし」と照れ笑い。そして、突然「バカヤロー!!」と咆哮(ほうこう)。驚いた辻監督らと取材陣、観客を見わたしながら「とは監督に言われませんでしたけど、ハハハ……」と豪快な笑い声で客席を爆笑させた。
辻監督は、現場での猪木について「悪口なんかは絶対言わないで、くだらない冗談をいっぱい言う。僕がピリピリすると冗談を言ってなごませてくれた」と感謝の弁。すかさず猪木は、「今日のメシはサンマだよ」。取材陣から笑いが起こるなか、辻監督は「え? 急でわからない……。ああ、分かった、ハハハ」と作品名にタレントの明石家さんまを引っ掛けた冗談に大ウケだった。
猪木はその後も、MCから「猪木さんの男泣きの場面が大きな見どころですが……」と聞かれると、突然「ウウッ!」と大声で泣きマネ。「あの女、どこ行っちゃったのかな、なんてことは考えていませんでしたよ。(自分の)娘を亡くしたことや、(自分の)じいさんとの別れを思い出しながら、本当の涙を流しました」と振り返った。
映画のPRを、と言われると「見に来いよ! 見ればわかるさ!」と猪木語録からアレンジして絶叫。そして、「やはりこれをやらないといけないでしょう。先日、米国で殿堂入りしました。その時は『ワン、ツー、スリー』でしたね。皆さん唱和ください。イチ、ニ、サン、ダーッ!!」とまさに独壇場で会場を大いに盛り上げた。ほかに辻監督が作詞作曲した主題歌「アカシア」を歌う持田香織が同曲を初披露。子役の林凌雅も出席した。
「ACACIA」はビターズ・エンド配給で、6月12日から公開。
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