「サイタマノラッパー」シリーズ、目指すは「釣りバカ」
2010年5月22日 18:26
[映画.com ニュース] ラッパーを目指す冴えない若者の奮闘を描き、第50回日本映画監督協会新人賞を受賞した入江悠監督の「SR サイタマノラッパー」の続編「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」の公開を記念し5月21日、東京・SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERSで、入江監督とサブカルチャー専門の編集者・川勝正幸がトークショーを行った。
前作の埼玉から群馬に舞台を移し、三十路手前の女たちがかつて夢中だったラップで人生の再出発をはかろうとする姿を描く青春映画。前作からわずか2年で続編製作にこぎ着けた入江監督は、「出演している俳優もギリギリのところにいたし、2~3年後にまた再会して映画を作れるかどうか正直分からなかった。だったら今の勢いで撮っちゃおうと思った」と振り返った。
日本のヒップホップ音楽の先駆者「スチャダラパー」を初めてメディアに紹介したことで知られる川勝は、「このシリーズ、『釣りバカ』みたいに死ぬほど続編を作れそう。ちょうど『釣りバカ』も終わったことだし」と更なる続編の可能性に期待を寄せた。これには、入江監督も「『釣りバカ』でいうところの“合体”に、ラップがうまくはまればいい」と乗り気だった。
青春時代にヒップホップをはじめめさまざまな音楽に感化されたと話す入江監督。「全国をまわっていて、『ヒップホップは嫌いだったけど、映画を見て好きになった』という声をよく聞くので、ヒップホップって意外と嫌われているんだなと実感した(笑)。だけど、この作品をキッカケにもっと女性ラッパーが生まれてくれたらうれしい」と観客に語りかけていた。
「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」はティ・ジョイ配給で、6月26日から公開。
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