「プレイボーイ」ヒュー・ヘフナー、ハリウッドサインを救出
2010年4月27日 15:23
[映画.com ニュース] 米プレイボーイ誌の発行人で実業家のヒュー・ヘフナーが、ロサンゼルスのシンボル「ハリウッドサイン」を救った。
ハリウッドサインの周辺は、土地を購入したシカゴの投資家グループにより、高級住宅地として開発されるはずだった。しかし、同サインの景観が損なわれることを阻止しようとした団体トラスト・フォー・パブリック・ランドが、かねて土地を買い受けるための資金援助を募っていた。
これまでスティーブン・スピルバーグ、トム・ハンクス、リタ・ウィルソン、ノーマン・リアらハリウッドセレブや、一般から多額の寄付が集まった。それでも、1250万ドル(約12億5000万円)の購入額に、あと90万ドル(約9000万円)届かないまま、期限を迎えようとしていた。
だが、アーノルド・シュワルツェネッガー加州知事は4月26日、ヘフナーが90万ドルを寄付し、同サインが投資家グループの手から保護されたことを発表。「(ハリウッドサインは)これからもずっと夢とチャンスの象徴です。夢を持った人やアーティスト、オーストリアのボディビルダーたちを歓迎しますよ」と満面の笑みで自らを引き合いに出したジョークを飛ばした。
ヘフナーは、「ハリウッドサインは、ハリウッドのエッフェル塔です。私は喜んで、このような文化的に重要なランドマークの保護を支援します」と語っている。1953年にプレイボーイ誌を創刊し、84歳の現在も「プレイボーイ・マンション」と呼ばれる豪邸に多数の女性と暮らすヘフナーが、色男らしくキメどころをわきまえた演出で、ハリウッドのハッピーエンドを彩った形となった。