CJエンタテインメント・ジャパン始動 初年度は11作品配給
2010年4月13日 15:21
[映画.com ニュース] シネコン大手のティ・ジョイのグループ会社アマゾンラテルナと韓国の大手配給CJエンタテインメントが、共同出資して映画の製作、投資、配給を目的とするCJエンタテインメント・ジャパンを始動させた。4月13日、同社のベ・ヒョンチャン社長やティ・ジョイの與田尚志常務取締役、CJエンタテインメントのキャサリン・キム社長、アマゾンラテルナの倉内均社長が東京・新宿バルト9で会見した。
同社は4月6日に設立され、資本金は3億円。出資比率はCJが60%、アマゾンラテルナが40%で、2014年度までの売り上げ目標を100億円に設定した。昨年11月に設立が発表されて以降、東映グループで国内144スクリーンの運営を担うティ・ジョイでは、4月1日に子会社のアマゾンとラテルナを経営統合し今回の業務提携に臨んだ。
国境を越えてアジア初の経営統合を実現させたベ・ヒョンチャン社長は、「初年度は売り上げ目標を特に設定していない。グローバル化に向けたスタッフの力量の向上を含め、売り上げ目標100億円に向けた年としたい」と表明。パラマウント、アミューズとの共同開発で、温泉をテーマにした中田秀夫監督の最新作の製作について言及し「今後は日本映画3~5本、ハリウッド映画3~5本、韓国映画5~7本、合計20本前後のラインナップを展開していく」と明かした。
今年度の配給作品は韓国映画を中心に11作品。同社として初めて配給するのは、6月19日に封切られる「彼とわたしの漂流日記」。9月以降には、韓国で観客動員1200万人を記録した津波パニック映画でソル・ギョングとハ・ジウォンの主演作「ヘウンデ(仮)」、「シュリ」のキム・ユンジン主演作「ハーモニー(仮)」、3Dモンスター大作「セクター7」といった充実ぶり。また、シム・ヒョンレとハーベイ・カイテルが共演する「ラスト・ゴッドファーザー(仮)」や「ビバリーヒルズ・ニンジャ」の続編となる「ダンシング・ニンジャ(仮)」の米映画2作品の公開も控える。「ヘウンデ」はパラマウントとの共同配給作品。CJのキム社長は、「韓国でのマーケティングも今後導入していくが、日本独自のものも必要になってくる。その結果、積極的に声をかけてくれたパラマウントさんと一緒にやっていくことになりました」と説明した。
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