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林原めぐみ「マルドゥック・スクランブル」再登板 久々の新キャラクター

2010年3月27日 18:40

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冲方いわく、原作のハードな描写も「逃げずにやる」とか
冲方いわく、原作のハードな描写も「逃げずにやる」とか

[映画.com ニュース] 東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「東京国際アニメフェア2010」で3月27日、「マルドゥック・スクランブル 圧縮」(工藤進監督)の製作発表会が行われ、原作者の冲方丁(うぶかた・とう)、主人公ルーン・バロット役の林原めぐみ、音楽を手がけるConisch(コーニッシュ)が出席した。

第24回日本SF大賞を受賞した同名SF小説の初映像化作品。未来都市マルドゥックシティを舞台に、裏社会の犯罪に巻き込まれた少女娼婦ルーン・バロットが、ねずみ型の万能兵器ウフコックとともに巨大な陰謀に立ち向かう。この日解禁された特報映像に、脚本も手がける冲方は「すごいクオリティ。ウフコックがかわいい」と完成を前に早くも興奮気味。また、同じくこの日をもってバロット役への起用が発表された林原は、「すでにでき上がって、呼吸音や心臓音が聞こえてくる。声を入れるの、いやだなあって(笑)」と映像の完成度に舌を巻き、「アフレコが始まるまでに、この子(バロット)の肉声を温めたい」と久しぶりの新キャラクターに意欲を見せた。

同作は約5年前にも映像化の企画が浮上したが、頓挫。このときも林原はバロット役のオファーを受け、出演が決まっていた。しかし、「原作や資料を読み込んで準備していたら、ファックスで中止が伝えられて。冷たいったらない。せめて電話が欲しかった」。諦めきれない林原は、冲方宛てに熱烈な手紙を送ったそうで、冲方は「自分が伝えたいことを本当にわかっていると感激した」と振り返ると同時に、「誤字脱字がたくさんあった。拝啓の啓が、景色の“景”だった」と暴露し、林原を焦らせていた。

林原が声を担当する主人公ルーン・バロット
林原が声を担当する主人公ルーン・バロット
(C)マルドゥック・スクランブル製作委員会

しかし、再オファーを受けた林原は「今まで演じたキャラクターの強いイメージが邪魔したらいやだなと思い、最初は真正面から断った」というが、製作陣の猛プッシュに「バロットが呼んでくれたんだな」と、再登板を決めた。冲方も「これで映像化できると確信した」と林原の起用に喜んでいた。現時点で林原以外のキャスティングは未定だが、冲方は「今、(声優の声を収録した)CDを片っ端から聞いている。製作そのものはものすごく順調」と進捗状況を明かした。

マルドゥック・スクランブル 圧縮」は2010年秋公開予定。

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