アカデミー賞授賞式司会コンビが意欲満々コメントを発表
2010年2月14日 18:09

[映画.com ニュース] 第82回米アカデミー賞授賞式で司会を務める、コメディアンで俳優のスティーブ・マーティンと俳優のアレック・ボールドウィンが、3月7日(現地時間)の本番に向けて意欲的なコメントを発表した。
2001年と03年に単独で大役を果たした経験のあるマーティンは、「本当にワクワクしている。彼(ボールドウィン)も一緒だからなおさらだ。私たちは最高のコンビだ。司会を一緒にすることで、また新たな関係が生まれるみたいでとても楽しみだよ」。初司会となるボールドウィンは、「オスカーの観客は2種類だ。家でテレビを見ている人たちと会場にいる人たち。後者のなかには、その日を境に人生が変わってしまう人もいる。私たちは両方の観客を楽しませるつもりだ。そこにあるのは熱狂と緊迫感。それに見事なドレスに身を包んだ女性たちだ」とウィットに富んだ見解を示した。
81年にわたる同賞の歴史を振り返ってみても、複数の人間が司会を務めるのは珍しい。2人が共同でステージに立つのは、29年(第1回)のダグラス・フェアバンクスとウィリアム・C・デミル、45年のボブ・ホープとジョン・クロムウェル、46年のボブ・ホープとジェームズ・スチュワートの3回のみ。3人以上が司会を務めたケースに至っては、87年のチェビー・チェイス、ゴールディ・ホーン、ポール・ホーガンを最後に前例がない。
昨年、司会を務めて絶賛されたヒュー・ジャックマンが辞退して以降、人選は難航。プロデューサー陣はコンビ司会を念頭に置き、ロバート・ダウニー・Jr.とベン・スティラーにオファーを出し固辞されていた。
今回選出された2人は、メリル・ストリープの主演作「恋するベーカリー」(東宝東和配給、2月19日公開)で共演している。ボールドウィンがストリープ演じる人気ベーカリーの経営者ジェーンの元夫、マーティンがジェーンの自宅キッチンの改装を担当する建築家に扮し、恋のライバルとして火花を散らす関係だ。R15+指定ならではのストーリー展開とハートウォーミングな構成が好評を博し、第67回ゴールデン・グローブ賞で主要3部門(作品賞、主演女優賞、脚本賞)にノミネートされた同作で新たな魅力を垣間見させた2人が、アカデミー賞授賞式という舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか目が離せない。
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