柴咲コウ、自炊の“七草粥”を自画自賛
2010年1月21日 19:50
[映画.com ニュース] 累計発行部数40万部を超える小川糸の人気小説を実写映画化した「食堂かたつむり」の完成披露試写会が1月21日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われ、主演の柴咲コウ、余貴美子、ブラザートム、富永まい監督が舞台挨拶に立った。
同作は、失恋のショックで声を失った倫子(柴咲)が、田舎で1日1組だけ予約を受け付ける小さな食堂を始め、その料理を食べた人々に小さな奇跡を起こしていくハートウォーミングな群像劇だ。
料理好きで知られる柴咲は、撮影中の料理も全て自ら厨房に入って作ったそうで「食事を作ることや食べることは元々好きですから、倫子を演じられて楽しかった」と述懐。会場エントランスの階段30段を埋め尽くした“野菜カーペット”を見渡し、「この中の食材だったら、大根おろしでミゾレ鍋、トマトとニンジンで赤い味噌汁を作りたい」と語り、報道陣を驚かせた。
さらに、プライベートな食生活も明かし「ひとりで自炊することが多いのですが、先日つくった七草粥は、自分で自分をねぎらう感じがして救われた気分でした。あとは紅茶のプリンと、お正月に作ったおせち料理がおいしかった」と自画自賛。ブラザートムも、「彼女の手は料理人と同じ“うまい手”を持っている。いい手をしているんだから、どんどん色々な人に食べさせてあげなさい」と絶賛していた。
また、劇中で余が演じる倫子の母が飼っているブタのエルメスも登場。柴咲は、「最初はブタを飼う人の気持ちが分からなかったけれど、今はすごく分かる。繊細でキレイなんです」。余に至っては、「すごく愛していたのに、先ほど弁当にブタの角煮が入っていて……食べちゃった。撮影ではフローリングが歩けなかったりで、エルメスにはエルメスなりに苦労があったのよね」と語りかけ、場内を笑わせていた。