峯田和伸「映画化してほしくなかった」と複雑な胸中吐露
2009年12月15日 11:28
[映画.com ニュース] 花沢健吾の人気漫画を実写映画化した「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の特別試写会が12月14日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、主演の峯田和伸、松田龍平、黒川芽以、小林薫、リリー・フランキー、三浦大輔監督、原作の花沢が舞台挨拶に立った。
同作は、彼女いない歴29年の冴えないサラリーマンの田西が、密かに恋心を寄せていた同僚のちはるへ命がけのアタックを行うという青春ドラマ。映画監督初挑戦となった舞台演出家の三浦監督は、「峯田君とはお互いに人見知りなので、初めは全然話せませんでした(笑)。映画の世界を知らなかったけれど、下手くそながら死に物狂いで作った映画なので、その必死さが伝わればいいなと思います」と映画製作の難しさを実感した様子だ。
映画初主演を務めた人気ロックバンド「銀杏BOYZ」のボーカル・峯田は、「失礼かもしれないけれど、花沢先生の原作が大好きだったから、映画化してほしくなかったんです。でも監督に会ったら、面白い映画ができるんじゃないかと思って覚悟を決めました」と正直な気持ちを吐露した。
小林は、自らアプローチをかけて出演が実現したそうで「峯田君は芝居がうまいわけじゃないけれど、言葉にできない『参ったな』という感じがあって尊敬しちゃいました。松田君はお父さんを知っているし、子どものころから見ているから感慨深いものがありましたね」としみじみ語った。
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」はファントム・フィルム配給で、2010年1月30日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開。