小栗旬、一日20回泣いていた!?「TAJOMARU」初日に感慨深げ
2009年9月14日 12:00

[映画.com ニュース] 黒澤明監督の名作「羅生門」の原作としても知られる芥川龍之介の小説「藪の中」を新感覚で翻案。愛する女性のためにすべてを捨てた青年・多襄丸の愛憎劇をダイナミックなスケールで描いた時代劇「TAJOMARU」(中野裕之監督)の初日舞台挨拶が9月12日、東京・新宿の新宿ミラノ1で行われ、主演を務めた小栗旬をはじめ、中野監督、共演の柴本幸、田中圭、やべきょうすけ、松方弘樹、萩原健一らが登壇した。
「(公開初日まで)長い道のりでした。ついに公開され、いろいろ宣伝してきた甲斐があってうれしい」と超満員の客席を見つめながら、感慨深げな小栗は、劇中で何度となく涙を流すシーンについて、「あれは目薬ですよ。隠れて(目の下に)ハッカ棒も塗っていたんです」と照れ隠しのコメント。その“涙の真相”について、共演者たちから「いや、本当に泣いていたでしょう」と指摘されると、中野監督も「旬くんは負けず嫌いだから、(共演の柴本に)負けじと泣いていたんじゃないかな(笑)。多い時は一日20回くらい泣いていたよ」と明かしていた。
一方、田中は所属事務所の先輩でもある小栗との共演を振り返り、「役を通してでなければ、旬くんに『貴様!』とか言えないですから、そういった意味でも楽しかった」とコメント。山賊を演じるやべが、小栗の宿泊部屋の前の廊下で酔いつぶれた田中が眠りこんだと暴露すれば、小栗も「合宿状態で楽しかったですよ。圭は毎晩酔いつぶれていたから、(撮影現場になった)広島の記憶がないって言っていたけど(笑)」と撮影オフ時のにぎやかな裏話も次々と明らかになった。
そんな若手俳優たちがひしめく現場に、「みんな、一つのことに集中する力を持っている。宴会はハチャメチャでしたけど」(松方)、「プロデューサーも監督も俳優にやりやすい環境をつくるのが上手くて、ジャパニーズニューシネマの幕開けだと言っていい作品になった」(萩原)とベテラン勢も強く刺激された様子だった。「TAJOMARU」は全国約300スクリーンで公開中。
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