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塚本晋也監督「TETSUO」、ベネチアで上映。審査員長のアン・リーも鑑賞

2009年9月7日 12:00

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ベネチアとは縁の深い塚本監督
ベネチアとは縁の深い塚本監督
(C) Kazuko Wakayama

[映画.com ニュース] 開催中の第66回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された塚本晋也監督作「TETSUO THE BULLET MAN」(10年公開)が、9月6日(現地時間)上映され、塚本監督や出演者のエリック・ボシック桃生亜希子中村優子がレッドカーペットに登場した。

本作は、身体が金属に侵食されていく男の恐怖を描いた塚本監督の代表作「鉄男」(89)のニューバージョンで、海外展開を視野に入れ全編英語で撮影されている。「六月の蛇」(02)でコントロ・コレンテ部門審査員特別賞を受賞し、同映画祭の審査員を2度務めている塚本監督の最新作として注目されていたことから、上映前の記者会見には各国の報道陣が詰めかけ、塚本監督に多くの質問が集まった。上映は深夜スタートにも関わらず、会場には地元イタリアの熱狂的な塚本ファンが詰め掛け、審査員長のアン・リー、審査員のサンドリーヌ・ボネールの姿も見られた。

上映後、日本のマスコミ取材に応じた塚本監督は、観客の反応について「これまでの『鉄男』を海外で上映したときの反応とはかなり違った。たくさんの観客の拍手を聞けてよかった」とコメント。日本映画として唯一コンペ部門に選ばれたことについては、「今でもなぜコンペに入ったのかよく分からない(笑)。レッドカーペットをみんなで足並み揃えて結婚式のように歩いたことで、やはりすごいことなんだと実感した」と語った。

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