渡辺大知、臼田あさ美が語る、一味違う青春映画「色即ぜねれいしょん」
2009年8月14日 12:00
[映画.com ニュース] みうらじゅんの自伝的青春小説を、田口トモロヲのメガホンで映画化した「色即ぜねれいしょん」(8月15日公開)。男子高校に通う主人公の乾純が、モテたい一心で出かけたひと夏の旅と、そこでの出会いや別れを通して成長する姿を描く青春映画だが、2000人のオーディションから抜擢された純役の渡辺大知と、純が旅先の隠岐島で出会う女子大生オリーブを演じた臼田あさ美が、本作が普通の青春映画とは一味違うことをアピールした。
その理由について渡辺は、「僕が演じた主人公の純は普通の高校生なので、リアルな青春が映し出されていると思います。たとえば、女の子がこの映画を見たら、パンチの効いた男臭い青春映画とは違う何かを感じると思います」と語り、臼田は「使われている音楽も男の子の青春をイメージさせるので男性が見たくなると思いますが、ぜひ女性にも見てほしいです。男の子の青春について、決めつけているイメージや先入観が崩れると思います」と続けた。
本作は普通の青春映画の体裁を取りながらも、ロマンチシズムを排除して、10代のモヤモヤ、悶々とした日々、そして日常からちょっと解放されるひと夏の冒険を美化せずに描く演出が、従来の青春映画とは決定的に違う点だ。撮影当時、現役高校生だった渡辺は、「うそがない青春映画で、全部が正直。ドラマチックな展開はないけれど、実生活にそんな展開はないので共感します(笑)」と答え、臼田は「みうらさんが純君の歳に妄想していたことこそ、本当の青春なのかもしれないですね(笑)」と、高校生の男の子の妄想について理解を示した。
そんなコンセプトも、キャストの好演があって意味をなす。俳優として先輩の臼田が、「純君役は渡辺君以外に考えられない。空気感は出そうと思って出せる能力じゃないので、すごい!」と絶賛すると、渡辺は「映画を見た友だちに『まんまやん!』って言われて(笑)」と照れ臭そうに返答。すると臼田も「純君と同じモヤモヤした青春時代でした(笑)」と告白し、「純に自分を重ね合わせて楽しめるはず」と太鼓判を押した。
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