「アマルフィ」完成。織田裕二も西谷監督も、続編にやる気満々
2009年6月25日 12:00

[映画.com ニュース] イタリア・ローマで起こった日本人少女誘拐事件の解決のため、織田裕二扮する外交官・黒田康作が、事件の鍵となる南イタリアの都市アマルフィを奔走するサスペンス「アマルフィ/女神の報酬」(7月18日公開)。本作の完成披露試写会が6月24日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、織田、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、伊藤淳史、佐野史郎、西谷弘監督が舞台挨拶を行った。
完成版を見た織田は、「気が付いたらサスペンスに引き込まれ、最後は胸に迫るものがあった」と自信たっぷり。「隣で見ていた天海さんが涙を流していたので、ドッキリした」そうだが、その天海も「登場人物たちの背景や抱えているものが見えてきて、感情が高ぶった。ストーリーを知っているのに、あるシーンから堰(せき)を切ったように涙が出た」と語り、作品に満足している様子だった。
風光明媚な世界遺産の街として知られるアマルフィやローマでのロケのほか、セット撮影もローマのチネチッタスタジオで行われるなど全編イタリア撮影が売りの本作だが、佐藤が「実は日本で撮影したカットがひとつだけある」と暴露。「現像所のミスでフィルムが一部感光してしまって、そのカットはなしになるかと思ったが、完璧主義の西谷監督が東宝の撮影所にロケ地と同じ寸法でセットを組み、そのワンカットだけ日本で撮り直した」と、意外な事情を明かしていた。
そんな裏話も飛び出した本作だが、織田は「演じれば演じるほど黒田をもっと知りたくなった。面白いと思ったら、『もっと見たい』と大きな声で言ってくれれば」とシリーズ化へも意欲的。西谷監督も「要望があればいつでも」と前向きだった。
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