打倒・塚地!の「守護天使」主演カンニング竹山と佐藤祐市監督にインタビュー
2009年6月19日 12:00

[映画.com ニュース] 「キサラギ」(07)で注目を集めた佐藤祐市監督が、お笑い芸人のカンニング竹山を主演に落ちこぼれヒーローたちの奮闘を描いた「守護天使」が間もなく公開される。佐藤監督と竹山に話を聞いた。
上村佑著の同名小説が原作。鬼嫁の尻に敷かれる薄給サラリーマンの須賀啓一(竹山)が美しく心優しい女子高生・涼子(忽那汐里)に出会い、幼なじみでチンピラの村岡(佐々木蔵之介)、イケメンだが引きこもりの大和(與真司郎)らと闇サイトの魔の手から涼子を守るため、勝手に奔走する。
竹山をキャスティングした理由を監督に尋ねると、「まず容姿ですね。太っていて眼鏡をかけていて、頭髪も少し薄いというのが原作にすごく近くて(笑)。あと、バラエティ番組に出ている竹山さんを見て、実はこの人はすごく繊細でナイーブなんじゃないかなと。芝居をしたらそれが良い作用として働くのではと思ったんです」とのこと。そんな監督の期待を背負い、主演に抜擢された竹山は、「プレッシャーはありましたね。芸人として現場の空気を和ませたい気もしたけど、とにかく真面目にやらなきゃと思って。周りを見て、役者さんってすごいなと改めて感じました」と謙虚に話した。そんな竹山を監督は、「やっぱり芸人さんだから、転ぶとか叩くとかそういう芝居にこだわりがあって、オッケーを出しても、『もう1度やらせて』と言ってくれた。まさに芸人魂ですね」と評し、俳優・竹山に大満足の様子だった。
今回も社会のはみ出し者をコミカルに描いた監督は、「映画に出てくる須賀たちは、やっていることは滅茶苦茶だけどハートはまともです。映画とはほとんどの場合、弱者や屈折している人を描くもの。強い人や聖人より、彼らの方がドラマがあるからです」と独自の映画観を語った。
一方、竹山に今後の俳優活動について聞いてみると、「映画の現場を好きになったけど、僕の本職は芸人という意識があります」と真摯に話したが、「影では打倒・塚地(ドランクドラゴン)って言ってました」と監督にからかわれ、慌てて弁明していた。
「守護天使」は6月20日公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

これ観てない人、マジもったいない!!
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

なんだこれ!?!? 絶対に観る。
【個人的・下半期で最も観たい映画No.1】“ダメ男”が、強烈変態異常者に追われます…
提供:ワーナー・ブラザース映画