レオナルド・ディカプリオ製作の実写版「AKIRA」が製作中止に?
2009年6月16日 12:00
[映画.com ニュース] レオナルド・ディカプリオがプロデューサーを務め、彼の製作会社アッピアン・ウェイとワーナー・ブラザースが製作を進めてきた、大友克洋のコミック「AKIRA/アキラ」の実写映画化が暗礁に乗り上げたようだ。
英トータル・フィルム誌が米サイトBloody Disgustingの情報として先週末の6月13日、同プロジェクトにディカプリオが抜擢したアイルランド人監督ルアイリ・ロビンソンが急遽降板し、ワーナーが「成功する見込みなし」として企画自体の消滅を宣言したと伝えた。
原作は、核戦争後の2019年の人工都市ネオ東京を舞台に、暴走族リーダーの金田正太郎と、金田の仲間で、超能力に目覚める島鉄雄を主人公とした近未来SFコミック。原作者・大友克洋が監督として88年にアニメ映画化している。
今回、「スター・トレック/ヴォイジャー」の脚本家でもある、ゲームデザイナーのゲイリー・ウィッタが執筆したストーリーは、ジャパンマネーによって甦った2019年の“ニューマンハッタン”が舞台になり、原作の1~3巻を第1部、4~6巻を第2部として全2部作で実写映画化される予定だった。
これが長編監督デビュー作になる予定だったロビンソン監督は、3分間のSFアニメ「Fifty Percent Grey」(01)で米アカデミー短編アニメ賞ノミネート。また、キリアン・マーフィらが出演した7分間のSF戦争映画「The Silent City」(06)を手がけ、異例の抜擢となった31歳の監督。
とは言え、まだスタジオからの正式発表はなく、「AKIRA/アキラ」がこれで本当に完全消滅したのかどうかは、続報を待つしかなさそうだ。