歌舞伎界の御曹司・尾上菊之助が“宍戸錠”化?「THE CODE/暗号」初日
2009年5月11日 12:00

[映画.com ニュース] 歌舞伎界のプリンス、五代目尾上菊之助が本格アクションに挑んだ主演作「THE CODE/暗号」の初日舞台挨拶が5月9日、東京・有楽町の丸の内TOEI2にて行われ、主役の菊之助とヒロイン役の稲森いずみ、ガンアクションを披露した宍戸錠と松方弘樹、メガホンを取った林海象監督らが登壇した。
連日の雨がウソのように晴れわたったこの日、菊之助は「昨日は歌舞伎座からもでっかい虹が見えまして、今日は天気同様に晴れがましい気持ち」と挨拶。上海で危険な任務に挑む暗号解読の天才・探偵507役の菊之助は、初挑戦したアクションに関して「やる方はもちろん、やられる方も難しかった(笑)。顔にパンチが入ったこともありました」と苦笑い。約1カ月にわたった中国・上海ロケを振り返って「美人が多いので、目移りして大変でした」と御曹司らしからぬ発言をすると、共演の宍戸も「上海は美人が多いんですよ、ウンウン」と破顔一笑。林監督も「菊之助さんが冗談を言うようになった。だいぶ宍戸さん(のジョーク)が“うつって”きたね」と驚いてみせ、笑いを誘った。
一方、上海の歌姫で暗黒街の女・美蘭(メイラン)という悪女に挑んだ稲森は、「妖艶で悲しい女性像を作ろうと思いました。現場では海象ワールドが出来上がっていたので、その世界観に入り込みました」と妖しい笑みを浮かべ、映画「CAT'S EYE」以来およそ10年ぶりとなった林監督との仕事を振り返った。
そしてこの日の挨拶で最もパワフルだったのが、探偵事務所の会長500役を演じた宍戸。昨年12月に満75歳を迎えたが、「最近不愉快なのは後期高齢者と呼ばれること。何なんだ、その制度!」と怒りをあらわにしたかと思えば、「『おくりびと』も嫌いじゃないが、旭(小林旭)がいて、裕次郎(石原裕次郎)がいて、トニー(赤木圭一郎)もいて、宍戸錠もちょっとだけいる。そんな娯楽大活劇が好きなんです。林監督は活劇の天才!」と終始舌好調。ところが、往年の実録ヤクザ映画「仁義なき戦い」シリーズでも共演した松方から、ガンアクションについて「年寄りの冷や水。お互いに足がおぼつかなくて(笑)」と水を差される一幕も。そんな大先輩2人の舌戦には、主演の菊之助もタジタジだった。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった1秒のシーンが爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

186億円の自腹で製作した狂気の一作
【100年後まで語り継がれるはず】この映画体験、生涯に一度あるかないか…
提供:ハーク、松竹

なんだこの映画は!?
【異常な超高評価】観たくて観たくて仕方なかった“悪魔的超ヒット作”ついに日本上陸!
提供:ワーナー・ブラザース映画

すさまじい映画だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

“生涯ベスト”の絶賛!
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

究極・至高の“昭和の角川映画”傑作選!
「野獣死すべし」「探偵物語」「人間の証明」…傑作を一挙大放出!(提供:BS10 スターチャンネル)