11歳にしてカリスマを備える「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」主演女優
2009年5月8日 12:00

[映画.com ニュース] ミーシャ・デフォンスカのベストセラー小説「少女ミーシャの旅」を、「女優マルキーズ」の仏人女性監督ベラ・ベルモンが映画化した戦争ドラマ「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」。今年3月に開催されたフランス映画祭で来日したベルモン監督と主演のマチルド・ゴファールにインタビューを行った。
第2次大戦中のナチス占領下にあったヨーロッパを舞台に描く本作は、ユダヤ人強制収容所に入れられた両親を探して独り過酷な旅に出た少女が、森の中で出会った白い狼とともに放浪しながら懸命に生きる姿を描く。
自身もロシアとポーランドの血を引くユダヤ系フランス人のベルモン監督は、以前から第2次大戦中の物語を描きたいと考えていたそうだが、「ホロコーストを扱って成功した映画はすでにたくさんあるので、どうやってアプローチすべきか悩んでいました」と製作前の胸の内を明かす。「そんな時に原作に出会って、子どもを通して戦争を描くことで私の望むようないい作品になる気がしたんです。戦争はつらく苦しいものだけど、ただそれだけを描くのではなく、共感できる物語になったと思います」
ホロコーストを逃れ、1人でたくましく生き抜いていくミーシャを演じたゴファールは、映画デビューの本作で見事主役の座を射止めた現在11歳のシンデレラガール。取材当日は、ホテルを抜け出して原宿のキディランドに行くなど関係者をやきもきさせていたが、いざインタビューが始まると「ミーシャはとても勇気のある女の子。ホロコーストは学校で習った程度の知識しかないけど、あんな痛ましいことは2度と起こってはならないと思います」と真摯に語っていた。

取材中、監督がゴファールに「マチルド、行儀良くしなさい!」と孫を叱る祖母のように注意する場面も見られたが、監督はゴファールの女優としてのカリスマ性を高く評価しているという。「舞台女優としてめざましい活躍をしている人でも、映画で起用するとつまらない存在になってしまうことがあります。逆に(マチルドのように)映画でとても魅力的になる人もいるんです。これは言葉ではうまく説明できないのだけど、恋に落ちる時のような神秘的な感覚です」
「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」は5月9日より公開。
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