人気ギャグ漫画家・うすた京介に聞く「ピューと吹く!ジャガー」
2008年12月26日 12:00

[映画.com ニュース] 「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」の漫画家・うすた京介の人気ギャグ漫画をアニメ映画化した「ピューと吹く!ジャガー/いま、吹きにゆきます」。公開を間近に控え、原作者のうすた京介にインタビューを行った。
「ピューと吹く!ジャガー」は、たて笛を愛する主人公ジャガージュン市とその仲間たちが巻き起こす騒動を描くギャグコメディで、07年にオリジナルフラッシュアニメを製作したクリエイター・FROGMANが再び監督を手がけている。08年1月には要潤主演の実写版が公開され、今回のアニメ版では真木よう子、板東英二、伊武雅刀らが声優で参加するなど、さまざまな形で映像化されている話題作だ。
本作は、伝説の笛をめぐってジャガーたちが大冒険を繰り広げるという完全オリジナルストーリーで、原作者のうすたが製作に携わることはほとんどなかったのだとか。「映画のことを僕が口出しても面白くなるとは思えないし、原作者としてのこだわりは漫画で描けばいい。だから映画の方はすべて専門家にお任せしました」
元々FROGMANのファンだったといううすたは、「FROGMANさんのギャグの魅力は、テンポの隙を突くドラムの裏打ちのような絶妙の“間”で、僕の笑いのツボと近いんです」と自身との相性の良さを語り、「今回も僕の作風を壊さないように悩みながら作ってくれたので、かなり原作の雰囲気に近い作品になってます」と本作を評した。とはいえ、FROGMANならではのシュールな作風も健在で、本人役で登場する板東英二について「まさかご本人が出演して下さるとは思わなかった(笑)」と驚いていた。
現在も「週刊少年ジャンプ」で連載中の原作は、コミックス累計発行部数700万部を誇る人気作なのだが、「ギャグはもうやりたくない(笑)」とファンをドキッとさせる発言も飛び出した。もちろんこれはジョークだが「これからもギャグは取り入れていくけど、ギャグよりストーリー漫画が描きたいですね」と今後の展望を明かした。週刊少年ジャンプ1月5日発売号(6・7合併号)には、うすたが手がける特別読切作品「ダブルマメダイチ」が掲載されるので、こちらも映画と合わせてチェックされたし。
「ピューと吹く!ジャガー/いま、吹きにゆきます」は、09年1月1日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開、10日より全国順次公開。
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