ペネロペからラブコール受けた実力派女性監督が登壇。「エレジー」
2008年10月24日 12:00
[映画.com ニュース] ピュリッツァー賞受賞作家フィリップ・ロスの「ダイング・アニマル」を、ペネロペ・クルス&ベン・キングズレー主演で映画化した「エレジー」が、10月23日、第21回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、監督のイザベル・コイシェ(「死ぬまでにしたい10のこと」)がTOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶を行った。
離婚歴のある60代の大学教授デビッド(キングズレー)は、ある日、自分のクラスに遅れて入ってきたコンスエラ(クルス)に一目で魅了され、2人は男女の深い仲になる。はじめはコンスエラの若く瑞々しい肢体に惹かれたデビッドだったが、次第に自身の老いを強烈に意識するようになり、嫉妬に苦しみ、ついには彼女と別れることに。それから2年後、デビッドは思いがけない形でコンスエラと再会を果たす。
「死ぬまでにしたい10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」を世に送り出した監督は、「次は2人の人間の出会いの物語を撮ろう」と心に決めていたという。しかし、なかなか思うような物語が書けずに悩んでいたところ、偶然この映画の企画が舞い込んできたのだそう。その際、「原作者のフィリップ・ロスが好きすぎるあまり、引き受けるか迷った」のだとか。そんな監督の背中を押したのがヒロイン役のペネロペ・クルスで、「彼女に説得されて監督することになったのよ」と人気女優の後押しがあったことを明かした。
「監督はデビッドのような男性と恋に落ちると思う?」と聞かれると、「もっと若い男の方がいいわね(笑)」とジョークを飛ばしていたが、「デビッドがコンスエラに惹かれる気持ちはよく分かるわ。彼女は素晴らしく知的で正直で心が広く、いろんな意味でデビッドより上手なのよ。だからデビッドのように愛を恐れている世の中の男性たちは、コンスエラから多くのものを学ぶことができるはずよ」とメッセージを送った。
「エレジー」は09年正月第2弾公開。