松雪泰子、妊娠直後に乳ガン再発する難役に挑戦。「余命」舞台挨拶
2008年10月21日 12:00

[映画.com ニュース] 10月20日、谷村志穂の同名小説を松雪泰子主演で映画化した人間ドラマ「余命」が、第21回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門で上映された。東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、主演の松雪泰子と生野慈朗監督が舞台挨拶を行った。
38歳の外科医・滴(松雪)は結婚10年目にして待望の赤ちゃんを授かり、夫の良介(椎名桔平)と喜び合うが、その直後、滴は結婚前に1度患っていた乳ガンが再発してしまう。子供を諦めて治療に専念するか、ガンの進行を早めることになっても子供を産むか。医者という立場から病を知り尽くした彼女は、苦渋の決断を迫られる。
生か死か、究極の選択に直面するヒロインを熱演した松雪は、「私にも家族があり、出産経験もあるので、いろんなことを考えさせられた。主人公の選択はとても衝撃的で、彼女の精神状態を受け入れるのに時間がかかった。でも、だからこそ演じる上で自分にはなかったものが生まれた」と難しい役どころについて真摯に語った。
1人の女性の生きざまを通して命の尊さを描き出した生野監督は、「この映画は『レッドクリフ』のようなスペクタクルではないし、『容疑者Xの献身』のように犯人を捜すサスペンスでもない。でも、この映画では生きていく人の日常が脈々と描かれている。ことさら劇的にせず、きめ細やかに日常を描くことに心を砕いた」と、派手さより人間ドラマに重きをおいたことを明かした。
壇上には主題歌「Get A Life/Again」を担当したtwenty4-7(トウェンティーフォー・セブン)の2人が花束贈呈で登場し、「生きている意味を知ってほしいと思って泣きながら歌詞を書いた曲。インディーズ時代から歌い続けてきたこの曲を、主題歌に選んでもらえたなんていまだに信じられない」と感慨深げに話した。
「余命」は09年2月7日より全国公開。
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