中谷美紀と藤竜也が中華料理の虜に!「しあわせのかおり」初日
2008年10月14日 12:00
[映画.com ニュース] 金沢の小さな中華料理店を舞台に、人生につまずいた女性と中国出身の名料理人との絆を描く「しあわせのかおり」(三原光尋監督)が10月11日に初日を迎え、主演の中谷美紀、共演の藤竜也、田中圭、三原監督が東京・銀座のシネスイッチ銀座で舞台挨拶を行った。
金沢の町外れにある中華料理店を訪れた貴子(中谷)は、年老いた料理人(藤)の料理に魅了され、店の常連客に。だが、その名料理人である王(わん)さんが病に倒れたことから、貴子は彼の指導のもと、料理人を目指すことになる。
この日のために特注したひざ上15センチの超ミニスカチャイナドレスで登場した中谷は、「台本を読んで、なんて温かい作品なんだろうと思い、号泣したんです。私も以前、疲れて落ち込んでいたときに、真心のこもった料理に救われたことを思い出しました」とオファーを受けた時のことを振り返った。
また、監督が「とにかく食べることが大好きで、前から“食”をテーマにした映画が撮りたかった。こんな素晴らしいキャストの方々に出てもらえて感無量です」と語ると、中谷も「私も“食いしん坊”なので(笑)、そこに共鳴しましたし、監督の誠実さについていこうと思いました」と笑顔。
物語の重要なパートを占める料理シーンについて、監督は「色彩や光を工夫して厨房を“宇宙”のように撮りたかった。その中でキャストがどれだけ魅力的に映るかを考えました」と独自のこだわりを披露。一方、3~4カ月間、料理修業を経験した中谷と藤は「撮影が終わった今でも家で中華料理を作ってますよ。先日も近所の人からイワシなどの魚をいただいたので、三枚に下ろして唐揚げにし、“酢魚”にしました」(藤)、「映画にも登場する“トマト卵炒め”は、簡単に見えて実は難しいんですが、あっという間にできるので、急な来客の時にはよく作ってます。みなさん、舞台挨拶後のランチは、ぜひ中華料理を召し上がってください」(中谷)と語るなど、すっかり中華料理の虜になったようだった。また、この日、09年に美食の国フランスにて40館での公開決定が発表され、会場からは大きな拍手が巻き起こった。